Linux Foundationが「オープンなメタバース」を支援する団体「Open Metaverse Foundation」の設立を発表

非営利団体のLinux Foundationが、メタバースのためのオープンソフトウェアと標準の開発に取り組むための団体「Open Metaverse Foundation」の設立を2023年1月18日に発表しました。

Open Metaverse Foundation – Linux Foundation Project
https://www.openmv.org/

Linux Foundation Announces Launch of the Open Metaverse Foundation
https://www.linuxfoundation.org/press/open-metaverse-foundation

Linux Foundation、Open Metaverse Foundationの設立を発表｜The Linux Foundation Japanのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000194.000042042.html

Linux Foundationは非営利の技術コンソーシアムで、Linuxの普及促進を目的として2000年に設立されました。Linux Foundationは「オープンソースプロジェクトに関わる持続的なエコシステムの構築」を活動目的に掲げており、Linuxだけではなくさまざまなオープンソースプロジェクトを技術的・経済的に支援しています。

Open Metaverse Foundationは、その名の通り「メタバースがインターネットと同じように真に繁栄するためには、すべての人にとって開かれたメタバースである必要がある」という理念のもと、「包括的で移植性と相互運用性を実現するオープンソースソフトウェアと標準」のために開発者やエンジニア、研究者などの強力なコミュニティを育成するための団体として結成されました。

Open Metaverse Foundationは、トピックごとに分かれた「Foundational Interest Group(FIG)」と呼ばれる組織で構成されており、主要なトピックに焦点を当てて分散型で意志決定を行う構造となっているとのこと。FIGには特定の分野の専門家が参加しており、プロジェクトやトピック内の拡張可能な技術を推進するとともに、GitHubの管理や他リポジトリ、APIなどを含めたコードの所有権を処理・管理します。

Linux Foundationによると、Open Metaverse Foundationを構成するFIGは以下の8つ。各FIGはDiscordでコミュニティとメーリングリストを管理しています。

・ユーザー
・トランザクション
・デジタル資産
・シミュレーションとバーチャルワールド
・人工知能
・ネットワーキング
・セキュリティとプライバシー
・リーガルとポリシー

Open Metaverse Foundationのエグゼクティブディレクターであるロイヤル・オブライエン氏は「私たちはまだオープンメタバースのビジョンの初期段階にあり、多くのオープンソースコミュニティやファウンデーションがこの反復的なパズルのピースに取り組んでいることを認識しています。チャレンジは気が遠くなるように思えるかもしれませんが、ビジョンを実現するためにこれらのピースをまとめ、幅広いグローバルコミュニティと協力する機会に私は元気づけられています」と述べています。