サイエンス

「長時間座ること」による健康リスクを簡単に軽減する方法とは?


長時間座りっぱなしで作業をすると、一日中体を動かしている人よりも、糖尿病や心臓病、認知症などを発症する健康リスクが増加することが従来の研究で報告されています。最新の研究では、長時間座っていることによる健康への悪影響を軽減するために、30分ごとに5分間の軽いウォーキングをすることが推奨されています。

Breaking Up Prolonged Sitting to Improve Cardiometabolic Ris... : Medicine & Science in Sports & Exercise
https://journals.lww.com/acsm-msse/Abstract/9900/Breaking_Up_Prolonged_Sitting_to_Improve.200.aspx

Sitting all day is terrible for your health – now, a new study finds a relatively easy way to counteract it
https://theconversation.com/sitting-all-day-is-terrible-for-your-health-now-a-new-study-finds-a-relatively-easy-way-to-counteract-it-197507

コロンビア大学のキーン・ディアス氏らの研究チームは、30分ごとに5分間の軽いウォーキングをすることで座りっぱなしによる健康への悪影響を減らすことができることを発表しました。

ディアス氏らの研究チームは、健康な中高年の成人11人を集め、5日間にわたって8時間座るだけの実験を行いました。実験では、トイレのために席を立つだけの日や、30分ごとに1分間ウォーキングする日、1時間ごとに5分間ウォーキングを行う日を設け、心臓病の2つの主な要因である血糖値と血圧の変化を測定したとのこと。


実験の結果、研究チームは参加者が30分ごとに5分間の軽いウォーキングを行うことで、一日中座っている場合と比較すると、食後の血糖値の上昇が約60%抑えられることを確認しました。さらに、一日中座っている場合よりも血圧が4~5ポイント低下したそうです。

30分ごとに5分間行う軽いウォーキングは身体的健康上の利点があるだけでなく、精神的にも良い効果があるとされ、一日中座っている場合と比較して、参加者は疲労感が軽減され、気分が良くなり、活力が高まったことを報告しています。


1日に長時間座っている場合、糖尿病や心臓病、認知症、がんなどの慢性疾患を一日中運動する人よりもはるかに高い割合で発症すると考えられており、早期死亡のリスクが高まります。しかし、1日に1度の運動では、座りっぱなしによる健康への悪影響を軽減するには不足していると報告されています。

現代では、多くの成人が1日の大部分を座って過ごしており、新型コロナウイルスの流行が始まってからはよりその傾向が強まっています。これまで、成人に対しては座りっぱなしの生活を避けてより運動することが推奨されてきましたが、具体的な頻度や期間は明確にされていませんでした。


ディアス氏は「私たちの研究は、より健康的な職場を形成するための明確なガイダンスを雇用主に提供します」と述べています。ディアス氏によると定期的に散歩を行うための休憩時間を取ることは、結果として座りっぱなしの勤務を行うよりも生産性が向上するとのこと。

ディアス氏らの研究チームは次のステップとして、30分ごとにウォーキングを行うことができないトラックやタクシーの運転手などの職種についても、代替となる方法を模索することにしています。ディアス氏は「代替となる方法を見つけることは、人々にさまざまなオプションを提供し、最終的に人々が自身のライフスタイルに最適な方法を選択することを可能にします」と述べています。

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in サイエンス, Posted by log1r_ut

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