コラム

モチッとした皮にパクチーたっぷりのタネが包まれたネパール風蒸し餃子「モモ」の作り方


餃子(ぎょうざ)には、焼き餃子や水餃子、揚げ餃子など多様な形態が存在しています。ふらっと立ち寄ったネパール料理店でネパール風蒸し餃子「モモ」を食べてみたところ、パクチーの風味がブワッと広がるパクチー好きにはたまらない逸品だったので、作り方をネパール料理本で調べて作ってみました。

編集部の近所にある「ネパール食堂バルピパル」で食べたモモの写真が以下。一般的な餃子に比べて皮が分厚くモチップリッとした食感。タネにはパクチーが大量に含まれていて、皮を破るとパクチー&ニンニク&鶏肉の味がブワッと口の中に広がります。モモの味わいが気に入ったのでネパール料理本「ダルバートとネパール料理」を読んで調べたところ、スーパーマーケットなどで入手可能な食材だけで作れることが判明。モモを大量に心ゆくまで楽しむべく、実際に作ってみました。


◆皮を作る
モモの特徴は、「モチップリッとした分厚い皮」と「パクチー入りのタネ」です。お店のモモを再現するには皮から自分で作る必要あり。皮の材料は以下の通りです。

強力粉:200g
塩:ひとつまみ
油:大さじ1
水:作りながら調節


まず、ボウルに強力粉と塩、油を投入し、混ぜ合わせます。


続いて、水を50ml投入。


指ですり合わせるようにして、粉っぽい部分がなくなるように水分を行き渡らせます。


水分が行き渡ったら、水を30ml追加。


水分を行き渡らせつつ、粉をひとまとめにします。ひとまとめにならない場合は、水を少しずつ追加すればOK。水の量はなるべく少なくするのがポイントです。


ひとまとめになったら、力を込めながらこねます。


表面が滑らかになったら、球状に丸めます。


次に、ラップに油を少し塗ります。


油を塗ったラップで生地を包みます。


生地を包んだら、冷蔵庫で2時間寝かせます。


◆タネを作る
次に、タネを作ります。材料は以下の通り。

塩:小さじ2分の1
ごま油:小さじ2分の1
コリアンダーパウダー:小さじ2分の1
クミンパウダー:小さじ2分の1
タマネギ:4分の1個
鶏胸ひき肉:200g
パクチー:10g
ショウガ:10g
ニンニク:1片


タマネギとパクチー、ニンニク、ショウガを細かく刻んでボウルに入れます。


続いて、塩、ごま油、コリアンダーパウダー、クミンパウダーを投入。


ひき肉も投入して混ぜ合わせます。この時、ハンバーグのタネのようにこねる必要はなく、材料が均等になるまで混ぜ合わせればOKです。


◆皮にタネを包む
生地を2時間冷蔵したら、取り出して長細く切り分けます。


切り分けたら、1個10g程度にちぎっておきます。


生地をめん棒で薄く伸ばして皮を作ります。直径8cmぐらいが目安です。


皮を作ったら、タネを包みます。皮は少ない水分で作ったため、かなりの速さで乾いてしまいます。素早く包むのがコツ。


ひたすらタネを包んだらモモの準備は完了。後は蒸すだけです。編集部員が不器用すぎて「形が整っていない」「皮の外側にタネが付着している」といった問題が発生しましたが、手作りならではの味として好意的に受け止めておきます。


◆蒸す
編集部には蒸し器がないので「可変式の落としぶた」を用いて通常の鍋を蒸し器として使うことにします。


まず、鍋の底に茶わんを置いて水を投入。


茶わんの上に落としぶたを設置。


落としぶたの上にクッキングシートをセットして点火。水が沸騰したら、モモを並べます。


フタをして10分蒸します。


完成したモモはこんな感じ。見た目は少し悪いですが、しっかり蒸し上がったまずまずの出来栄えです。


◆実食
食べてみると、皮は少し硬めのモチッとした食感。口の中で皮が破れると小籠包のように肉汁があふれ出してきます。タネにはパクチーがたっぷり入っていますが、ニンニクやショウガ、スパイスによってパクチーの風味がマスクされており、食べやすさが際立ちます。パクチーが苦手な編集部員も「斬新な風味の餃子として楽しめる味」と感想を述べていました。


モモは、チャツネをたっぷり合わせると真価を発揮します。ネパール料理店の店主にも「チャツネをたっぷりのせるのが私の食べ方」と教わっていたので、トマトとニンニクで作ったチャツネをどっさりのせて食べてみました。モモにニンニクの強烈パンチとトマトの酸味が加わることで、食べ応えがかなりアップ。それでいて後味にはチャツネのスッキリさが残るので、何個でもパクパク食べ進められる魅惑の料理に仕上がりました。


今回作ったモモのレシピは、ネパール料理本「ダルバートとネパール料理」に記載されているレシピを少しアレンジしたものです。「ダルバートとネパール料理」にはモモ以外にも多種多様なチャツネやカレーのレシピが記載されており、ネパール料理入門にかなりオススメの1冊です。「ダルバートとネパール料理」は、記事作成時点ではAmazon.co.jpで単行本版を税込2090円、Kindle版を税込1986円で入手可能です。

ダルバートとネパール料理: ネパールカレーのテクニックとレシピ、食文化 | 本田 遼 |本 | 通販 | Amazon

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in ,   コラム, Posted by log1o_hf

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