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汚すぎる医師の字を解読するのに特化したAIをGoogleが開発中


診断書や処方箋を1日に何枚も書かなければならない医師の字は、しばしば乱筆で読みにくいことが世間の話題になることがあります。そんな医師が書いた手書きのメモを解読するのに特化したAIモデルを、Googleが医師と協力して開発していることが明らかにされました。

Google for India 2022: Driving impact with AI across Indian languages, the agricultural ecosystem, and digitizing your doctor's penmanship
https://blog.google/intl/en-in/company-news/inside-google/google-for-india-2022-ai-announcements/


Google can now read your doctor’s bad handwriting | TechCrunch
https://techcrunch.com/2022/12/18/google-can-now-decode-doctors-bad-handwriting/

Googleが開発しているのは、医師が書いた手書きの処方箋から「医薬品」の名前を検出して強調表示するAIおよび機械学習モデルです。

新しいモデルはカメラを使って身の回りのオブジェクトや文字を検出する「Google レンズ」と似たような仕組みで、読みにくい医師の字を解読するのに特化されたものです。以下のように一目ではわかりにくい手書きの処方箋から、「Alerfix」などの医薬品を検出するのに役立ちます。


Google レンズのように、写真を撮影したりフォトライブラリからアップロードしたりして解読できます。


このAIはGoogleがインドで開催したイベント「Google for India」において発表されました。記事作成時点では研究用のプロトタイプで一般には公開されておらず、Googleは薬剤師の協力を得て開発中だとしました。

Googleは「このAIは手書きの医療文書をデジタル化するための支援技術として機能しますが、この技術によって出力された結果だけをもとに医師による何らかの判断が下されることはありません」と注意しています。

Googleは「AIがもたらす変革力のインパクトは明らかですが、基本的な考えは責任を持って開発することです。Googleの研究チームは常に大きな課題に目を向けており、インドの研究、学術、新興企業、NGOのイノベーターからなるエコシステムと提携し、刺激を受けながら、すべての人にとってより良い結果をもたらすソリューションを提供できるよう支援することを楽しみにしています」と述べました。

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in ソフトウェア, Posted by log1p_kr

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