ハードウェア

熱を感知する股間センサーが学校に設置され学生が激怒


公共スペースや施設内などでカメラを見かけることも多くなりましたが、カメラ以外にも、企業は個人を監視するためのあらゆるデバイスを開発しています。新たに「熱感知デバイス」が学校に設置されたため、学生が突然の監視に怒りの声を上げました。

Students Rebel Against Heat-Sensing Crotch Monitor Surveillance Devices | Hackaday
https://hackaday.com/2022/12/12/students-rebel-against-heat-sensing-crotch-monitor-surveillance-devices/

アメリカのノースイースタン大学に導入された熱感知デバイスは、各教室の机の下に、股間を向くように設置されました。このデバイスは椅子に人間または何らかの温かい物質が座ったことを検知し、机(または椅子)が使われているかどうかを判断します。

Then early this week, w/ less than 72 hrs warning, David scheduled another "listening session" at 9am, and only told the professors. So, we disseminated flyers to impacted graduate students.

(7 of N). pic.twitter.com/HvNl0zG2mW

— Max von Hippel ???? (@maxvonhippel)


注目すべきは、このセンサーが学生に知らされることなく一晩で設置されたことであり、突然出現した異常なハードウェアに学生が敏感に反応しました。ノースイースタン大学はサイバーセキュリティ・プライバシー研究所というプライバシー専門の機関も有しているため、プライバシー問題に精通した学生が多く、反響が大きくなったとも考えられます。


学生は大学に問い合わせて説明を求めたのですが、学生側の不安を解消するような十分な説明は行われず、さらに大学側が倫理的な承認を得ていないことが明らかになり、学生の怒りは爆発したとのこと。大学側は「センサーが追跡するのは人間ではなく熱であるため、デバイスの設置に倫理的な承認はいらない」と言い張ったのですが、学生にこれは通用しませんでした。

熱感知デバイスは学生らにより一斉に取り外されてしまい、そのうちのいくつかを使って「NO!」という文字が作られ、学校に貼り出されることになりました。さらに、学生たちはデバイスを永久に取り外すよう求める公開書簡を提出します。学生たちは、デバイスが倫理的な承認を得ておらず学生に不安をもたらすこと、すでに導入されている入退室管理システムで教室の状況を監視していることから、センサーの必要性に疑問が呈されることなどを理由としました。

For now, the sensors have found a new home, as a public art piece on the floor of the #ISEC lobby. In the spirit of #ISEC, this is an interdisciplinary work, with contributions from surveilled graduate students in a myriad of departments.

(9 of N). pic.twitter.com/NMqMFrJMuM

— Max von Hippel ???? (@maxvonhippel)


その結果、大学側は学生たちの要求を受け入れ、デバイスをすべて撤去しました。

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in ハードウェア, Posted by log1p_kr

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