にじさんじライバーの配信コメントを分析して「コメントの雰囲気」を視覚化したムービーが示す興味深い結果とは?
ANYCOLORが運営するVTuberグループ「にじさんじ」には、英語圏のNijisanji ENや中華圏のVirtuaRealも含めると記事作成時点で約150名のライバーが属しています。配信の内容はライバーによって大きく異なり、それに伴って視聴者層やコメントの雰囲気も変わります。そんなにじさんじライバーの視聴者コメントを分析し、コメントの雰囲気の遠近を可視化したムービーを、カレーうまさんが投稿しています。
【にじさんじ】ライバーのネットワーク作ってみた【コメント分析】 - ニコニコ動画
カレーうまさんが作成したコメントの雰囲気を可視化したネットワークが以下。2022年8月1日~10月31日で10本以上の配信あるいはプレミア動画を公開したライバーが検証対象で、配信やプレミア動画のチャット欄に投稿されたコメントを収集して形態素解析を行い、単語の頻度を抽出し、登場頻度が0.01%以上のものからtf-idfで特徴的な単語を増幅。さらにコサイン類似度を算出してライバー2人のコメントの比較を行ったとのこと。なお、コメント総数は4000万件もあったそうです。
ネットワーク図では、基本的に線の太さと色が「コメントの雰囲気」の距離を表わしているとのこと。カレーうまさんによれば、線が赤く太いほど「コメントの雰囲気が近い」ことを意味するそうです。なお、このネットワーク図はあくまでもコメントの雰囲気の距離を示す図であり、ライバー自体の関係性とは関係がないので注意が必要。
全体的な傾向として、ネットワークの右側には男性ライバーが固まっています。
2022年8月前半には、レオス・ヴィンセント、葛葉、加賀美ハヤト、椎名唯華、リゼ・ヘルエスタ、イブラヒム、笹木咲、ニュイ・ソシエールによる「にじさんじ甲子園2022」という大型企画が開催されており、全員が「eBASEBALLパワフルプロ野球2022」の栄冠ナイン編をプレイしていたため、参加していたライバー8人のうち6人がかなり近くに位置しています。
ネットワークの左側は女性ライバーが多く集まっています。
左上には、2022年7月にデビューしたVOLTACTION(赤枠)のライバーが集まっています。また、にじさんじライバーの中でも独特の雰囲気と距離感を持つユニットである夜王国(紫枠)が固まっているのがみえます。
ネットワークの線の色が薄かったり細かったりするのは、そのライバーの配信における「コメントの雰囲気」がかなり独特であることを意味します。そんな中、1人だけネットワークからぽつんと離れた位置にいるのが笹木咲。彼女の配信では、「笑い」を意味する「草」の代わりに「笹」というコメントが使われるため、統計上は他ライバーとはかなり違う雰囲気になってしまったようです。カレーうまさんによるネットワークのより細かい分析を知りたい人は、ぜひムービー本編を見てください。
・関連記事
お気に入りのVTuberが誰とコラボしてきたのかが一目でわかるマップ「VTuber Collab Map」 - GIGAZINE
VTuberの配信内チャットでのトレンドワードが一目でわかる「VTuber Chat Trends」 - GIGAZINE
にじさんじライバー自ら制作した無料の性格診断ゲーム「にじさんじのタイプ診断」をやってみた - GIGAZINE
月間視聴回数合計15億回を突破する日本生まれの「VTuber」文化を2020年の一大トレンドとしてYouTube公式が紹介 - GIGAZINE
にじさんじライバー100人以上のユニットを組んでいく初見お断りの超難度落ちゲー「にじぷよ」をプレイしてみた - GIGAZINE
・関連コンテンツ