イーロン・マスクがApple本社に殴り込み、ティム・クック「TwitterをApp Storeから削除するつもりはない」

イーロン・マスク氏が自身のTwitterアカウントでApple本社に訪れたことを明かしました。「App StoreからTwitterを締め出す」というAppleの姿勢に関する話し合いが設けられたようで、マスク氏はAppleのティム・クックCEOから「Twitterを削除するつもりはない」と告げられたとのことです。

マスク氏はTwitterを買収してCEOに就任して以降、アカウントの凍結解除を次々と実施しています。しかし、凍結解除を進めることは差別的な言論や攻撃的な言論などが増加することが危惧されています。また、ドナルド・トランプ元大統領の凍結を解除した際にはAppleフェローのフィル・シラー氏がTwitterアカウントを削除するなど不穏な動きも生じていました。さらに、マスク氏は「AppleがTwitterへの広告出稿を停止した」「Appleが、TwitterをApp Storeから追い出すと脅してきた」と立て続けに投稿し、TwitterとAppleの関係悪化が明るみに出ていました。

イーロン・マスクが「AppleがApp Storeから締め出すと脅してきた」と主張、Twitterへの広告出稿をほぼ停止したとも報告 - GIGAZINE

そんな中、マスク氏は2022年12月1日に「ティム・クック、私をAppleの美しい本社に連れて行ってくれてありがとう」とツイートしました。ツイートに添付されたムービーには、円形の池の近くに立つ2人の人物の影が映り込んでいます。

上記のムービーに登場する池は、その形状からAppleの本社「Apple Park」の内部に設けられた池「Apple Park Duck Pond」と思われます。


さらに、マスク氏は「TwitterがApp Storeから削除されるという誤解を解消できました。ティムが『AppleがTwitterを追い出さない』と考えていることは明らかでした」とツイートし、クック氏からApp Storeに関する説明を直接受けたことを明かしています。

ただし、マスク氏はAppleがApp Storeで多額の手数料を徴収していることに対する不満を公にしているため、今後もAppleとTwitterの動向に注目が集まりそうです。

なお、上述の通りマスク氏は「AppleがTwitterへの広告出稿を停止した」と主張していますが、「マスク氏の主張ツイートと同日にAppleがTwitterに8万4615ドル(約1157万円)の広告費を支払った」という調査結果も存在しており、マスク氏の主張には疑問の声も挙がっています。