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Appleが音声アシスタントのSiriを呼び出すフレーズ「Hey Siri」から「Hey」を消そうとしている


iPhoneなどのApple製品には音声アシスタントAIの「Siri」が搭載されています。このSiriを呼び出すためには「Hey Siri」というウェイクワードを使う必要がありますが、Appleがこのウェイクワードを「Siri」だけにすることを画策していると報じられています。

Apple’s Next Change for Siri: Dropping the ‘Hey’ in ‘Hey Siri’ Trigger Phrase - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/newsletters/2022-11-06/apple-s-next-change-for-siri-dropping-the-hey-in-hey-siri-trigger-phrase-la5gup9j


Apple reportedly wants to swap the ‘Hey Siri’ trigger phrase for just ‘Siri’ - The Verge
https://www.theverge.com/2022/11/6/23443110/apple-swap-hey-siri-wake-word-rumors-voice-assistant

新型iPhoneや新型Macの情報などAppleのリーク情報で知られるBloombergのマーク・ガーマン記者は「Appleは、ウェイクワードの『Hey』だけを削除し、ユーザーが『Siri』と言うだけで済むようにする取り組みを進めています。これはわずかな変化であるようですが、この変更は技術的な挑戦であり、かなりの量のAI学習と基礎エンジニアリング作業を必要とします」と述べています。


「Hey Siri」よりも「Siri」が難しい理由の1つが、国や地域によって言葉やアクセントが大きく異なるという点です。Appleが「Hey Siri」という2単語をウェイクワードにしているのは、Siriのウェイクワード認識精度を高めるためだからとのこと。

Amazonの音声アシスタントAI・Alexaのウェイクワードは「Alexa」だけで、1単語のみとなっています。また、Microsoftの音声アシスタント・Cortanaも、2018年に「Hey Cortana」というウェイクワードを「Cortana」という1単語のみに変更しています。Google アシスタントは「OK、Google」か「Hey Google」の2単語から成るウェイクワードが必要ですが、ウェイクワードを言わなくても対応してくれる機能「Guacamole」が開発されています。

「OK、Google」といわなくてもGoogleアシスタントがタスクをこなしてくれる新機能「Guacamole」が秘密裏にテスト中 - GIGAZINE


ガーマン記者によると、Appleは2022年前半からこの計画に取り組んでおり、2023年か2024年にはウェイクワードの変更を導入したいと考えているそうで、すでにApple社員によるテストを何度も行った上で必要な学習用データを収集しているとのことです。

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in モバイル,   ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by log1i_yk

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