2022年10月30日 16時30分モバイル

「iPhone 15 Pro」では物理ボタンの音量・電源ボタンが廃止される可能性

Appleは2016年に登場したiPhone 7で、それまでの押し込み式の物理ボタンだったホームボタンを、タッチセンサーと触覚フィードバックのTaptic Engineで疑似的にクリック感を再現したソリッドステートボタンに変更しました。このホームボタンはiPhone Xで廃止されてしまったのですが、記事作成時点でも音量調節ボタンと電源ボタンは物理ボタンとして残ったままです。この2つの物理ボタンが、2023年に登場する「iPhone 15 Pro」からソリッドステートボタンになると報じられました。

iPhone 15 Pro models could ditch mechanical volume and power buttons - The Verge
https://www.theverge.com/2022/10/29/23429915/iphone-15-ditch-mechanical-volume-power-buttons-solid-state-haptic-feedback-apple-rumors

iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxでは物理ボタンの音量調節ボタンと電源ボタンがソリッドステートボタンに変わる可能性があると、Apple関連のリーク情報などを取り扱うことで有名なアナリストのミンチー・クオ氏がツイートしました。

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My latest survey indicates that the volume button and power button of two high-end iPhone 15/2H23 new iPhone models may adopt a solid-state button design (similar to the home button design of iPhone 7/8/SE2 & 3) to replace the physical/mechanical button design.
— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo)

クオ氏によると、端末内部の右側と左側に配置された触覚フィードバックのTaptic Engineが、物理ボタンを押し込んだ際の感触を再現することで、ソリッドステートボタンで物理ボタンのような使い心地を再現するとのこと。これにより、iPhone 15 ProではTaptic Engineの数が現行の1つから3つに増えることとなるため、Taptic EngineのサプライヤーであるLuxshare ICTとAAC Technologiesは大きな恩恵を受けることになると指摘されています。

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Due to this design change, the number of Taptic Engines used in each iPhone will increase from the current one to three. As a result, the existing Taptic Engine suppliers, Luxshare ICT (1st supplier) and AAC Technologies (2nd supplier) will be significant beneficiaries.
— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo)

クオ氏は「ハイエンドのAndroidスマートフォンもAppleの設計に従って新しいセールスポイントを生み出すことを目指しているため、スマートフォンのバイブレーション業界にとってプラスの動向が続きます」と述べました。

なお、現行のiPhoneモデルでソリッドステートボタンを採用しているのは、第3世代iPhone SEのホームボタンなどです。

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ソリッドステートボタンの核となるTaptic Engineは、iOS 16のハプティックキーボードや、MacBookの感圧タッチトラックパッドで活用されています。Appleは2018年に「Apple Watchにソリッドステートボタンを搭載することを計画している」と報じられましたが、2022年時点でもApple Watchにソリッドステートボタンは搭載されていません。

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