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Instagramで人骨が取引されている


科学系メディアのLive Scienceが、InstagramやFacebookなどのSNS上で人骨が取引されている現状を報告しました。Instagramを運営するMetaは利用規約で人体の売買を禁止していますが、規約違反の売買が公然と行われている状況が浮き彫りとなっています。

Desecrated human skulls are being sold on social media in UK's unregulated bone trade | Live Science
https://www.livescience.com/human-skulls-desecrated-uk-human-remains-trade

Instagramで人骨の取引を行っているアカウントの例が以下。Joseph Plaskittと名乗る人物のアカウントページには記事作成時点で28件の投稿が存在し、そのほとんどに人骨が写っています。


投稿の一例はこんな感じ。頭蓋骨の写真に「1900年代初頭の高齢男性の頭蓋骨。アゴは取り外し可能」という説明文が付与されており、「売却済み!!(SOLD!!)」という取引の成立をうかがわせるコメントも付いています。


Metaの利用規約では「人体の一部および体液」の売買を宣伝することが禁じられています。しかし、Live Scienceによると上記のアカウント以外にもInstagramやFacebookで人骨の売買を行っているアカウントが多数存在するとのこと。また、法医学の専門家は売買されている人骨の保存状態が良好であることから解剖学の標本として用いられていた可能性を指摘しています。


イギリスでは、人骨が違法に入手したものでないかぎり所有や売買が制限されていません。また、人骨をオンラインで販売しているChris Bull氏は「できる限り敬意を払って人骨を扱うようにしています」と述べて倫理的にも問題がないことをアピールしています。また、同じく人骨を販売しているMattaeus Ball氏は「人骨の個人収集家は医療業界が放棄した遺骨の世話をしているのです」と主張しています。一方で、ケンブリッジ大学で解剖学を研究するTrish Biers氏は、医療用標本の中には埋葬された遺体を違法に掘り起こしたものが含まれていると指摘し、「人骨は、そもそも倫理的に調達されたものばかりではありません」と述べています。

なお、MetaはLive Scienceの取材に対して「私たちは違反コンテンツを削除しました。今後もポリシーに従って違反コンテンツを削除し続けます」とコメントしています。

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in メモ, Posted by log1o_hf

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