マンガ

「ショタ同人誌を用いた自慰」に関するイギリスの研究が査読付き学術誌に掲載されるも物議を醸し削除される


イギリスの名門大学・マンチェスター大学の研究者が、少年のキャラクターを描いた日本の漫画で自慰行為をした際の体験についてまとめた論文を査読付き学術誌に掲載して物議を醸し、論文が削除されました。

Removal notice: I am not alone – we are all alone: Using masturbation as an ethnographic method in research on shota subculture in Japan - Karl Andersson, 2022
https://doi.org/10.1177/14687941221096600

University investigates PhD student’s paper on masturbating to comics of ‘young boys’ | UK news | The Guardian
https://www.theguardian.com/uk-news/2022/aug/11/manchester-university-phd-masturbating-to-comics-of-young-boys

PhD student publishes paper telling how he masturbated for three months over extreme Japanese comics | Daily Mail Online
https://www.dailymail.co.uk/news/article-11099219/PhD-student-publishes-paper-telling-masturbated-three-months-extreme-Japanese-comics.html

Circling the wagons - by Stuart Ritchie - Science Fictions
https://stuartritchie.substack.com/p/circling-the-wagons

今回問題になったのは、マンチェスター大学の博士課程の学生であるカール・アンダーソン氏が2022年4月にQualitative Researchで発表した「I am not alone – we are all alone: Using masturbation as an ethnographic method in research on shota subculture in Japan(私は孤独ではない。私たちみなが孤独なのだ:日本のショタ・サブカルチャー研究におけるエスノグラフィックな方法としてのマスターベーションの利用)」という論文です。なお、この論文は記事作成時点では削除されていて読むことができません。


アンダーソン氏は論文の中で「ショタ」という言葉を「少年のキャラクターをかわいらしく、または多くの場合性的に露骨な方法で取り上げる自費出版のエロティックコミックのジャンル」、つまり成人向けの同人誌と定義。ショタを閲覧した際に得られる性的快感を理解することが研究の目的だと主張しています。

研究は、「ある種の批判的な内省」の手段としてマスターベーションを3カ月にわたって行い、各セッションの日時、場所、要した時間、使用した素材などを記録することで実施されました。なお、素材はアンダーソン氏が日本で行った「フィールドワーク」により収集されたとのこと。実験期間中、アンダーソン氏はセックス、ショタ以外のポルノの利用、およびその他の「性的な息抜き」の利用を禁止しました。また、交際相手と別れてソロになったことも、研究の意欲と熱意に貢献したとアンダーソン氏は述べています。


アンダーソン氏は、こうして得られた知見を論文にまとめて査読付き学術誌のQualitative Researchに発表しました。査読が行われたということは、第三者の検証によって研究の内容が妥当だと評価されたことを意味しています。しかし、この研究がインターネット上で話題になると、困惑や批判を招きました。

オックスフォード大学の歴史学者で、性暴力についての文献も著しているマーラ・ケイア博士は、この論文を読んでショックを受けたとコメントしているとのこと。また、ケンブリッジ大学の博士課程の学生だというTwitterユーザーは「著者が幼い少年の画像で自慰行為をしているという記述が、どのように査読され、出版されたんでしょうか?」とツイートしました。

How did this pass IRB? Or is this another example of “autoethnography” allowing white scholars to avoid more rigorous ethics review?

How was a description of the author masturbating to the images of young boys peer reviewed and published? pic.twitter.com/jNnzHkwxum

— M. Jane (@madjane_)


さらに、批判は政界へと飛び火しました。イギリスの国会議員であるニール・オブライエン氏は「私の選挙区のまじめな納税者が、なぜ日本のポルノでオナニーした経験を書く学者にお金を払わなければならないのでしょう?高等教育の非STEM部門はあまりにも大きく、社会的に有用でないものを大量に生産しています」とTwitterで述べました。

Why should hard-working taxpayers in my constituency have to pay for an academic to write about his experiences masturbating to Japanese porn?

The non-STEM side of higher education is just much too big, producing too much that is not socially useful.https://t.co/MPCGU4slLE pic.twitter.com/ctJQYyoa5p

— Neil O'Brien MP (@NeilDotObrien)


こうした非難に対し、言論の自由を掲げてアンダーソン氏の研究を擁護した学者もいましたが、最終的にQualitative Researchはアンダーソン氏の研究を削除した上で、その内容についての調査を行うことを発表しました。

pic.twitter.com/b0u4oJhvZ8

— Qualitative Research (@QRJCardiff)


マンチェスター大学の広報担当者は、イギリスのタブロイド紙・Daily Mailに対して「博士号を取得している学生の研究に関する最近の文献が重大な懸念と苦情を提起しており、私たちはそのことを非常に真剣に受け止めています。私たちは現在、当該学生の取り組みのあらゆる側面とその周囲のプロセス、および提起されたその他の問題について詳細な調査を行っています。その調査は進行中ですので、現時点でこれ以上コメントすることは適切ではありません」と述べました。

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in サイエンス,   マンガ, Posted by log1l_ks

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