サイエンス

太陽嵐が8月3日ごろに地球を襲う、携帯電話やGPSに影響が出るおそれ


太陽で発生した大規模フレアによる太陽風が2022年8月3日未明に地球に到来し、太陽嵐が発生するとの予測が報じられました。規模は5段階中最も弱いG1レベルだとみられていますが、それでも通信や位置情報システムなどにある程度の障害を引き起こす可能性があると懸念されています。

Huge solar flare explodes on Sun, says NASA, will spark geomagnetic storm on Earth | Tech News
https://tech.hindustantimes.com/tech/news/huge-solar-flare-explodes-on-sun-says-nasa-will-spark-geomagnetic-storm-on-earth-71659364956164.html

Solar storm from hole in the sun will hit Earth on Wednesday (Aug. 3) | Live Science
https://www.livescience.com/sun-hole-produce-solar-storm

宇宙天気予報を配信しているSpaceWeather.comは2022年8月1日に、「アメリカ海洋大気局(NOAA)の宇宙天気予報センター(SWPC)の予報官によると、太陽大気の南にできた穴からガス状物質が流出しており、8月3日に高速の太陽風が地球の磁場をかすめて、G1クラスの小規模な磁気嵐になる可能性があるとのことです」と報じました。

太陽にできた穴とは、太陽の最も外側にあるコロナが他の場所より冷たく、密度が低くなることで発生するコロナホールのことです。


コロナホールからは時速290万キロメートルにも達する高速の太陽風が吹き出しており、これによって宇宙空間に放出されたコロナ質量放出(CME)が地球の地磁気とぶつかることで磁気嵐が発生します。科学系ニュースサイトのLive Scienceによると、太陽から発生したCMEが地球に到達するまでの時間は、一般的に約15~18時間とのこと。

今回発生すると見られている磁気嵐は、2022年7月31日に観測された「C9.3クラス」の太陽フレアによるもので、規模はG1~G5の5段階のうち最も弱い「G1」です。ただし、この規模の磁気嵐でも電力網に小規模な影響が発生したり、携帯端末の通信やGPSなど一部の衛星通信に影響が出たりするおそれがあるとされています。また、アメリカやカナダなどの地域ではオーロラも観測される可能性があります。

8月3日の磁気嵐は小規模なものだと考えられていますが、特に極端な磁気嵐では人工衛星の落下電力網の遮断、インターネットの停止による「インターネットアポカリプス」といった災害が発生すると専門家は警鐘を鳴らしています。

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in サイエンス, Posted by log1l_ks

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