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がんワクチンの開発にAmazonが着手、がん研究施設と共同研究


Amazonが、ワシントン州シアトルにあるフレッド・ハッチンソンがん研究センターと共同でがんワクチンを開発しており、FDAの認可を受けた臨床試験を開始する予定であると報じられています。

Personalized Neo-Antigen Peptide Vaccine for the Treatment of Stage IIIC-IV Melanoma or Hormone Receptor Positive Her2 Negative Metastatic Refractory Breast Cancer - Tabular View - ClinicalTrials.gov
https://clinicaltrials.gov/ct2/show/record/NCT05098210


Amazon partners with Fred Hutchinson on cancer vaccine trial
https://www.cnbc.com/2022/07/12/amazon-partners-with-fred-hutchinson-on-cancer-vaccine-trial.html

アメリカの国立医学図書館が運営する臨床試験データベースであるclinicaltrials.govへの申請で、Amazonとフレッド・ハッチンソンがん研究センターが、第I相臨床試験のために18歳以上の被験者20人を募集しています。


臨床試験の目的は、皮膚がんの一種であるメラノーマや乳がん(ホルモン受容体陽性HER2陰性)を治療するためのワクチンの開発であると申請書に記されていたとのこと。臨床試験は2021年10月に申請され、2022年6月9日に開始、2023年11月1日までに完了する予定となっています。

このAmazonのがんワクチン開発プロジェクトは、Amazonの秘密研究プロジェクトである「Grand Challenge」からスタートしたものと報じられています。2018年6月時点で、フレッド・ハッチンソンがん研究センターの代表は経済ニュースメディアのCNBCの取材に対して、「いくつかの技術系近隣企業との間でプロジェクトが進行中です」と述べていました。


Amazonの広報担当者は、フレッド・ハッチンソンがん研究センターとの共同研究を認めており、フレッド・ハッチンソンがん研究センター主導のもとで研究を進めていると述べています。

さらにAmazonの広報担当者は「Amazonは科学と機械学習の専門知識をパートナーであるフレッド・ハッチンソンがん研究センターに提供し、特定のがんに対する個別化された治療法の開発を模索しています。非常に早い段階ですが、フレッド・ハッチンソンがん研究センターはアメリカ食品医薬品局から第I相臨床試験を進める許可を得ていますが、それが成功するかどうかは不明です。これは数年にわたる長いプロセスになります。これが進展すれば、同様の取り組みに関心を持つであろうヘルスケアやライフサイエンスの他の組織とも協力できます」とコメントしました。

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in メモ,   サイエンス, Posted by log1i_yk

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