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Twitterが「毎日100万件以上のスパムアカウントを削除している」と報告するもイーロン・マスクは方針を転換か


Twitterを買収しようとしているイーロン・マスク氏が「Twitterアカウントのうちスパムボットが5%未満であると証明されるまでTwitter買収案件を進めることはできない」と主張しているのに対して、Twitterが報道各社を集めた電話会談で「毎日100万件以上のスパムアカウントの削除を行っており、この種のアカウントは全体の5%未満である」と発表しました。

Twitter says it removes 1 million spam accounts a day | AP News
https://apnews.com/article/elon-musk-twitter-inc-technology-misinformation-social-media-e9fa93bc9132a4adf8535a8a34bebec9


ツイッター、毎日100万件以上のスパムアカウントを削除 | ロイター
https://jp.reuters.com/article/twitter-bots-idJPKBN2OI1UH

Twitter says it suspends 1m spam users a day as Elon Musk row deepens | Twitter | The Guardian
https://www.theguardian.com/technology/2022/jul/07/twitter-says-it-suspends-1m-spam-users-a-day-as-elon-musk-dispute-deepens

Twitter insists it has bots handled, claims it blocks 1 million spammers every day - The Verge
https://www.theverge.com/2022/7/7/23198893/twitter-million-spam-account-removals-per-day-musk-buyout

Twitterは2022年4月、テスラやSpaceXのCEOであるイーロン・マスク氏からの5兆6000億円という規模の買収提案を受け入れました。しかしその後、マスク氏はTwitterのアンチスパムポリシーへの不満を表明、「スパムや偽アカウントがユーザーの5%未満である」ことを裏付けるデータが出てくるまで、買収を保留すると表明しています。

イーロン・マスクが「Twitterのボットが5%未満であると証明されるまでTwitter買収は前進できない」とツイート - GIGAZINE

by Daniel Oberhaus

これを受ける形で、2022年7月7日(木)にTwitterの幹部は報道各社を集めて電話会談を実施。毎日、スパムアカウントを100万件以上削除しており、四半期ごとの集計で、スパムアカウントは全体の5%をはるかに下回っていると報告しました。

Twitterによると、IPアドレス・電話番号・GPS情報・アカウントがアクティブな時の動作などの公開情報と非公開のプライベート情報を組み合わせ、ランダムに抽出した数千件のアカウントの情報を手作業で調査し、確認を行ったとのこと。

Twitterのパラグ・アグラワルCEOは5月に、非公開情報を外部と共有することはできないため、1日のデイリーアクティブユーザー数がどの日・どういったカウントで算出したものなのか外部から知ることはできないと説明しています。

Unfortunately, we don’t believe that this specific estimation can be performed externally, given the critical need to use both public and private information (which we can’t share). Externally, it’s not even possible to know which accounts are counted as mDAUs on any given day.

— Parag Agrawal (@paraga)


日刊紙ワシントン・ポストは、ここ数週間でマスク氏の陣営とTwitterとの関係が冷え込んでいると報じています。

Elon Musk's deal to buy Twitter is in peril - The Washington Post
https://www.washingtonpost.com/technology/2022/07/07/elon-musk-twitter-jeopardy/

Twitterには、全ツイートをリアルタイムに取得・参照できるAPIの「firehose」機能があり、マスク氏には情報提供が行われているとのことですが、どういった種類のデータが提供されているかは明らかになっていません。マスク氏は提供されているデータを疑っており、「スパムアカウントの数を検証することはできない」と結論づけたとのこと。

事情に詳しい人物はワシントン・ポストに対して、マスク氏の陣営はまもなく「方針転換」を行うことになると述べました。ただし、その転換がどういった内容かは明言が避けられており、不明です。

一方で、マスク氏はこの買収案件を「Twitterのビジネスに大きな問題が発生しない限り、取引を完了させる」という内容で同意しているため、そう簡単に手を引くことはできないとも指摘されています。今回マスク氏が指摘しているこの「スパムアカウント」の件が「大きな問題」に該当するかは、法律の専門家もちょっと首をかしげる点のようで、マスク氏が手を引くとすると無傷では済まず、手数料の10億ドル(約1360億円)を支払う必要があるという見方が出ています。

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in ネットサービス, Posted by logc_nt

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