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M2搭載MacBook ProはM1搭載MacBook ProよりもSSDのデータ転送速度が大幅に低下していることがベンチマークにより明らかに


WWDC22の中で、AppleはMac向けの次世代SoCである「M2」およびM2を搭載した新型のMacBook AirおよびMacBook Proを発表しました。この新型M2搭載MacBook Proのベースモデルとなる「256GB」のSSDを搭載しているモデルは、前世代モデルであるM1搭載MacBook Proのベースモデルの256GB・SSDよりもデータ転送速度が大幅に遅いことが明らかになっています。

Base 13-Inch MacBook Pro With M2 Chip Has Significantly Slower SSD Speeds - MacRumors
https://www.macrumors.com/2022/06/26/base-m2-13-inch-macbook-pro-slower-ssd-speeds/

M1 vs M2 MacBook Pro - ULTIMATE COMPARISON! - YouTube


BIG Issues with M2 MacBook Pro SSDs... - YouTube


Max TechやCreated TechといったYouTubeチャンネルは、ハードディスクやSSDといったストレージのデータ転送速度を測定するためのベンチマークソフトであるBlackmagic Disk Speed Testを使用して、M2搭載の13インチMacBook Proのベースモデルに搭載されている256GB・SSDと前モデルであるM1搭載の13インチMacBook Proのベースモデル256GB・SSDのデータ転送速度を計測・比較しています。

Max TechがBlackmagic Disk Speed Testを使ってM2搭載MacBook Pro(256GB・SSD)とM1搭載MacBook Pro(256GB・SSD)のSSDをベンチマークした結果が以下。読み込み速度はM1搭載MacBook Pro(512GB・SSD)が2900MB/sであるのに対して、M2搭載MacBook Pro(256GB・SSD)は1446MB/sと約50%も速度が低下。


書き込み速度はM1搭載MacBook Pro(512GB・SSD)が2215MB/sであるのに対して、M2搭載MacBook Pro(256GB・SSD)は1463MB/sと約34%速度が低下したということになります。


以下はCreated TechによるBlackmagic Disk Speed Testを使ったSSDのベンチマークソフト結果。こちらでもM1搭載MacBook Pro(256GB・SSD)の書き込み速度は2046.3MB/s、読み込み速度は2924.6MB/s。M2搭載MacBook Pro(256GB・SSD)の書き込み速度は1551.3MB/s、読み込み速度は1479.1MB/s。


別のベンチマークソフトである「AJA System Test Lite」を使ってSSDのデータ転送速度を測定した結果が以下。M1搭載MacBook Pro(256GB・SSD)の書き込み速度は2207MB/s、読み込み速度は2822MB/s。M2搭載MacBook Pro(256GB・SSD)の書き込み速度は2366MB/s、読み込み速度は1096MB/sです。


これらを平均すると、M2搭載MacBook Pro(256GB・SSD)のSSDはM1搭載MacBook Pro(256GB・SSD)と比較して読み取り速度が約50%、書き込み速度が約30%遅くなっているということになります。

M2搭載MacBook Pro(256GB・SSD)を分解した結果、これには256GBのNANDフラッシュストレージチップがひとつだけ搭載されているのですが、前モデルであるM1搭載MacBook Pro(256GB・SSD)の場合は128GBのNANDフラッシュストレージチップが2枚搭載されている模様。Apple関連メディアのMacRumorsは「複数のNANDフラッシュストレージチップが並列で搭載されていることが速度増加に寄与した可能性があります」と記してます。


ただし、SSDのデータ転送速度が遅くなっているのはベースモデルのM2搭載MacBook Pro(256GB・SSD)のみで、M2搭載MacBook Pro(512GB・SSD)のSSDはM1搭載MacBook Proと同等のデータ転送速度となっている模様。MacRumorsは「M2搭載MacBook Pro(512GB・SSD)のデータ転送速度がM1搭載MacBook Proと同等なのは、2枚の256GB・NANDフラッシュストレージチップが搭載されているからである可能性があります」と記しています。

M2搭載MacBook Pro(256GB・SSD)だけNANDフラッシュストレージチップを1枚しか搭載していない理由は不明ですが、MacRumorsはコストや供給の制約が要因となっている可能性を挙げています。SSDのデータ転送速度が遅い場合、「ファイルを外部ドライブに転送する」などの一般的なタスクを行う際に影響が生じる可能性があり、SSDを仮想メモリとして使用する際のパフォーマンス低下にもつながる可能性があるため、M2搭載のMacBook Proを購入したい場合は「512GB以上のストレージを選ぶ」あるいは「7月登場予定のM2搭載MacBook Airを待つこと」をMacRumorsは推奨しています。

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in ハードウェア,   動画, Posted by logu_ii

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