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Metaのマーク・ザッカーバーグCEOが「現実に近い体験」ができる新型VRヘッドセットのプロトタイプをムービーで紹介


VR(仮想現実)・AR(拡張現実)に基づいた壮大なメタバース構想を抱えるMetaは、現実とバーチャルの区別が付かないレベルで視覚的な完成度が高く、快適でコンパクトなヘッドセット「Project Cambria」を開発中です。そんなMetaの新しいVRヘッドセットについて、Metaのマーク・ザッカーバーグCEOがプロトタイプを紹介するムービーが公開されました。



Meta VR Prototypes Aim to Make VR 'Indistinguishable From Reality'
https://www.roadtovr.com/meta-vr-headset-prototypes-visual-fidelity-indistinguishable-from-reality/

Mark Zuckerberg has so many VR headset prototypes to show us - The Verge
https://www.theverge.com/2022/6/20/23172503/mark-zuckerberg-meta-vr-headset-prototype-reveal-butterscotch-sunburst-holocake-mirror-lake

ザッカーバーグCEOの前に4つのプロトタイプが並んでいます。ザッカーバーグCEOによると、Metaでは現実に近い体験を目指すため、VRヘッドセットを開発する上で「網膜解像度」「バリフォーカル」「歪み」「HDR」という4つの課題を「ビジュアルチューリングテスト」と呼んで検討していたそうです。


まずは「網膜解像度」について。人間の目の解像度を再現する網膜解像度ディスプレイを追求するためのプロトタイプ「バタースコッチ」は、視野1度あたり解像度で60PPD(Poxel Per Digree)を実現しています。


Meta(旧Oculus)が最初にリリースしたVRヘッドセットのOculus Riftは片目の解像度が1080×1200ピクセルで、見た目はこんな感じ


スタンドアローン型ヘッドセットのOculus Quest 2は片目解像度が1832×1920ピクセルで、文字の解像度がRiftより上がり、にじみもかなり解消されています。


そしてバタースコッチの画面がこれ。網膜解像度を再現するVRヘッドセットはこれまでにも存在していますが、レンズの問題から中央付近のみが60PPDでその周辺は30PPD程度となります。しかし、バタースコッチの画面は視野全体の解像度に変化はないように見えます。


続いて「バリフォーカル」について。


右目と左目の視界を調整することで視界全体の被写界深度を変化させるバリフォーカルを実現するためのプロトタイプ「ハーフドーム」


バリフォーカルは前後の遠近感を表現するための機能。以下のように2枚重なったカエルの写真で、後ろの写真にピントを合わせると手前の写真はぼやけます。ハーフドームでは任意の距離にある任意のオブジェクトに焦点を合わせることができるそうです。


バリフォーカルをオフにすると、VR空間内で手前に持ってきたオブジェクトはぼやけたまま。


バリフォーカルをオンにすると、近くに持ってきたものはくっきり見えて背景がぼやけ……


遠ざけると背景も一緒にピントが合います。被写界深度の変化は、現実世界では遠近感を得るための重要な情報であり、VRでもこの被写界深度の変化をバリフォーカルによって再現することで没入感がより向上するというわけです。


「歪み」とは、レンズを通過する光に生じる歪みのことです。ディスプレイの映像をレンズを通して見ることで、光の色が分解されてしまったり、視界の端の解像にぼやけやにじみが発生したり、目のレンズと光軸がずれてしまうPupil Swim(瞳孔泳動)が発生したりしてしまいます。Metaはこれらの問題を解決できるハイブリッドレンズを開発していると述べています。


そして、明るさをより幅広く表示するHDRについて。


VRでHDRを体験するための「スターバースト」がこれ。巨大なファンがむき出しで付いています。


Oculus Quest 2に内蔵されているディスプレイの最大輝度は100ニトで、ハイエンドのHDRTVでもおよそ2000ニト程度ですが、スターバーストのディスプレイの最大輝度はなんと2万ニトだとのこと。最大輝度が高いということは、それだけディスプレイの明るさの幅の表現が増えるということにもなります。ザッカーバーグCEOは「従来の10倍~100倍もの輝度があることで、初めて現実に近い体験が可能になる」と述べています。


こうして開発した技術を、Metaは数年以内に製品化することを目指しているとのこと。そしてこれらの技術を詰め込んだヘッドセットをいかに薄く、軽くするかというプロトタイプが……


この「ホロケーキ2」です。「ホロケーキ」という名前の通り、ヘッドセットの体積を小さくするために、ホログラフィックフィルムを埋め込んで従来のレンズよりも大幅に薄くした「ホログラフィックレンズ」とパンケーキレンズを組み合わせているのが特徴です。


ホロケーキ2を装着して……


ザッカーバーグCEOはにっこりと笑いました。

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in ハードウェア,   動画, Posted by log1i_yk

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