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Twitterはイーロン・マスクによる買収が完了する前に社員が流出する可能性を危惧


イーロン・マスク氏がTwitterを440億ドル(約5兆7000億円)で買収することが決まりました。この買収が完了する前に、Twitterは「主要な従業員を失う可能性がある」と警告しています。

Twitter warns of possible employee exodus before Musk completes purchase | Ars Technica
https://arstechnica.com/tech-policy/2022/05/twitter-warns-of-possible-employee-exodus-before-musk-completes-purchase/

Twitterが証券取引委員会に提出した書類の中で、「マスク氏による買収完了前に、Twitterの事業は特定のリスクおよび買収契約条項による当社の事業に対する一定の制限にさらされており、事業関係・財政状態・経営成績・キャッシュフローに損害が生じる可能性があります」と述べています。

また、この書類の中でTwitterは「買収が完了する前に従業員が離職する可能性がある」と警告しています。証券取引委員会に提出された書類には、企業買収に伴うさまざまなリスクが記載されていますが、従業員の維持および採用に関するTwitterの抱く懸念は、すべて「マスク氏によるTwitter買収に対する従業員の不満」がベースにある模様。ロイター通信は、Twitterのパラグ・アグラワルCEOが社内会議を開いて従業員の怒りを鎮めようとしたと報じています

なお、Twitterが証券取引委員会に提出した書類には、「何らかの理由でTwitterの買収が完了しなかった場合、訴訟が提起される可能性もある」とも記されているそうです。


ロイター通信がマスク氏に対して「Twitterの従業員が大量離職する場合どのように対処するか?」と質問した際、同氏は「誰かが(私によるTwitter買収を)気に入れなければ、彼らは離職することができます。それに問題はありません」とコメントしています。

マスク氏はロイター通信によるインタビューの中で、Twitterでの自信の目標について「理想的にはアメリカのほとんどの国民がTwitter上で会話をするようになり、Twitterが可能な限り広く包括的なサービスを提供することにあります」と語っています。


Twitterによると、同プラットフォームのデイリーアクティブユーザー数はアメリカが3960万人、全世界だと1億8940万人となっています。そのため、マスク氏は「現状ではアメリカでTwitterを使用しているユーザーは『ニッチ』であると言えます。私はアメリカのはるかに多くの人々がTwitterを利用するようになり、このプラットフォーム上で対話するようになることを望んでいます」と語りました。

なお、この目標を実現するために、「ボットやトロール、詐欺などすべてを排除する必要があります。これらは明らかにユーザーエクスペリエンスを低下させています」とマスク氏は具体的な対策を挙げています。

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in ネットサービス, Posted by logu_ii

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