Androidのファイル共有機能「ニアバイシェア」に承認不要な「セルフシェア」モードが追加される

Google版AirDropとも呼ばれるAndroidのファイル共有機能「Nearby Share(ニアバイシェア)」に、いちいち受信側の端末で受け取りを承認しなくてもファイルを共有可能な「セルフシェア」機能が追加されることが、最新バージョンのGoogle Play開発者サービスの解析により判明したと報じられました。

Google's Nearby Share could finally become the AirDrop competitor it was always meant to be
https://www.androidpolice.com/google-nearby-share-airdrop-send-files-to-own-devices/

Google’s Nearby Share is getting a big upgrade - The Verge
https://www.theverge.com/2022/4/19/23032545/google-nearby-share-airdrop-update-android

Googleが2020年にリリースしたニアバイシェアは、Gmailに添付したりGoogleドライブを経由したりしなくてもファイルを共有することが可能な機能ですが、ニアバイシェアでファイルを受け取るには受信側の端末で承認しなくてはなりません。これは、不愉快な画像や悪意あるファイルを送りつける行為を防ぐ上では重要なものの、「Androidスマートフォンから隣の部屋にある自分のChromebookに画像を送る」といった使い方をする際には少し手間です。

この機能について、テック系ジャーナリストのMishaal Rahman氏がTwitterで「ニアバイシェアに新しく実装される『セルフシェア』モードは、同じGoogleアカウントにサインインしている他のデバイスに、共有の承認なしで素早くファイルを共有できるようにするものです。まだロールアウトされていませんが、Google Play開発者サービスの最新バージョンに存在していました」と報告しました。

「セルフシェア」の存在が確認されたのは、2022年1月上旬にChrome OSで実施されていた同名の機能のテストが最初です。さらに、今回Android向けのGoogle Play開発者サービスで完成版とみられるセルフシェアモードが発見されたことで、この機能が近日中に正式にリリースされる可能性が浮上しています。

Android専門のニュースサイト・Android Policeは、「この機能は既にGoogle Play開発者サービスの最新バージョンで確認されているので、Googleが『セルフシェア』をすぐに公式発表する可能性があります。具体的には、2022年のGoogle I/Oで正式に公開されるのではないでしょうか」と述べて、5月11日から開催されるGoogleのイベントで発表される可能性が高いとの見方を示しました。