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テスラの上海工場で従業員が工場での寝泊まりを強制されているという報道


中国の上海市は新型コロナウイルス感染症の流行拡大を防ぐために、2022年3月28日からロックダウン(都市封鎖)を実施しています。そんな中で、テスラの上海工場では従業員が泊まり込みで働いていることが報じられています。

Tesla Restarts Shanghai Factory With Strict Hygiene, Sleep Plans - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2022-04-18/tesla-shanghai-sets-out-hand-washing-sleeping-plans-for-workers

Tesla's Shanghai Factory Will Reportedly Force Employees to Sleep at Work
https://gizmodo.com/teslas-shanghai-factory-will-reportedly-force-employees-1848806106

テスラの上海工場は1日あたり約2100台の自動車を生産し、2022年第1四半期(1~3月)には18万2174台の自動車を生産したとのこと。しかし、上海市のロックダウンに伴って、上海工場は操業停止を余儀なくされました。

by Maurizio Pesce

そこで、テスラの上海工場が4月17日から従業員が泊まり込みで作業できるように準備を進めていたと報じられています。テスラは従業員用に特別許可証を発行し、工場に出勤するためのシャトルバスも手配したそうです。Bloombergによれば、最もリスクの低いエリアに居住する従業員とワクチンの2回接種を終えた従業員計400人が工場への出勤を命じられたとのこと。

上海工場に勤める従業員は最初の3日間に毎日PCR検査を受け、1日2回体温をチェックし、手洗いを1日4回行うことが義務付けられています。さらに工場内で3食が提供され、1日当たり約400人民元(約8000円)の給料が支払われるそうです。


また、各従業員には寝袋とマットレスが提供されたとのこと。工場には従業員寮や宿泊施設がないため、従業員は工場内の指定された場所にマットレスを敷いて寝る必要があるそうです。また、記事作成時点では未完成ではあるものの、シャワーと娯楽施設は用意されているとも報じられています。

テスラの上海工場はもともと24時間年中無休で、3交代制。従業員は4日出勤の後に2日休みというサイクルで働いていたとのこと。泊まり込みとなった記事作成時点では、従業員は6日連勤・1日休みというサイクルで1日12時間働いているそうです。

by Steve Jurvetson

泊まり込みの生活は最長で5月1日まで続くと報じられていますが、上海市の施策によって変わるとみられています。また、工場を泊まり込みで稼働させても、工場の部品在庫はおよそ2週間分ほどしかなく、物流の関係上で部品の供給が大きな問題となるだろうとBloombergは述べています。

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in メモ,   乗り物, Posted by log1i_yk

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