ウクライナ侵攻で世界の食料価格が史上最高額を更新


国連の専門機関である国際連合食糧農業機関(FAO)の定める「食料価格指数」が史上最高額を更新しました。

FAO Food Price Index | World Food Situation | Food and Agriculture Organization of the United Nations
https://www.fao.org/worldfoodsituation/foodpricesindex/en/

Russia's invasion pushed global food prices to record high
https://www.axios.com/world-food-price-index-russia-ukraine-4c2e00cb-c2e2-443d-be03-b3b147e0b11f.html

FAOが国際農作物市場の動向を監視するために設定した「食料価格指数(FAO Food Price Index、FFPI)」は、穀類・植物油・乳製品・肉類・砂糖の各価格を輸出量により加重平均して算出される価格指数です。

第8号特別分析トピック①︓FAO⾷料価格指数(FFPI︓FAO Food Price Index) - 農林水産省
(PDFファイル)https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_rep/monthly/attach/pdf/r3index-56.pdf


このFFPIがロシアのウクライナ侵攻によって1990年以来約30年ぶりとなる最高価格を更新したことが話題を呼んでいます。以下がFAOが公開した2019年1月~2022年2月のFFPIの価格推移で、2022年にはY軸側で示されているFFPIの価格がこれまでにない水準に達したことが視覚的に示されています。


詳細なデータが以下。Food Price IndexがFFPIの値、Meatが肉類、Dairyが乳製品、Cerealsが穀類、Vegetables Oilsが植物油、Sugarが砂糖の価格を別個に記録したもので、2004~2020年は年間のFFPIが記載されていますが、2021年以降は月ごとのFFPIが記載されています。


2022年度に目を向けると、年初からFFPIは135.6ポイントと過去20年にないほど高い値でしたが、3月には史上最高値となる159.3ポイントに到達。各カテゴリごとの価格は、肉類が120.0ポイント、乳製品が145.2、穀類が170.1ポイント、植物油が248.6ポイント、砂糖が117.9ポイントで、植物油が他の追随を許さないほど値上がりしています。


植物油の価格急騰に関するFAOの分析は「黒海地域で進行中の紛争によって輸出が減少したため、2022年3月におけるヒマワリ油の国際相場は急騰を見せました。このヒマワリ油の輸出減によってパーム油、大豆油、菜種油の需要増が生じたため、これらの国際相場も急騰を見せました」でした。なお、ウクライナはヒマワリ油とべに花油の世界的産地と知られており、2019年時点で世界の供給量の48%を占めています。そしてヒマワリ油とべに花油の供給量2位はロシアで、こちらは世界供給の22%を占めます。

植物油に次ぐ価格上昇を示した穀類に関する分析は、「2022年3月の価格上昇は小麦と粗粒穀物の国債相場の高騰を反映したもので、今回の紛争によってウクライナやロシアからの輸出が混乱していることが原因です。黒海地域からの輸出が途絶えると予想されており、すでに状況がひっ迫していた小麦の供給力にさらなる負担をかける形です」とのことでした。

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in , Posted by log1k_iy

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