ネットサービス

TikTokの年間広告収入は1兆円超に達する見込み、Twitterのほぼ倍でTwitter+Snapchatをも上回る


ショート動画共有SNSのTikTokは世界中の若者から絶大な人気を誇っており、2020年にはFacebookを抜いて世界で最もダウンロードされたアプリとなりました。調査会社のInsider Intelligenceによると、TikTokの年間広告収入は2022年に1兆円以上に達し、Twitterのほぼ倍になると予測されています。

TikTok surpasses Snapchat as the favorite app of teens - Insider Intelligence Trends, Forecasts & Statistics
https://www.emarketer.com/content/tiktok-surpasses-snapchat-favorite-app-of-teens

TikTok's ad revenue to surpass Twitter and Snapchat combined in 2022 - report | Reuters
https://www.reuters.com/technology/tiktoks-ad-revenue-surpass-twitter-snapchat-combined-2022-report-2022-04-11/

TikTok ad revenues set to triple this year - Telecoms.com
https://telecoms.com/514719/tiktok-ad-revenues-set-to-triple-this-year/

TikTokは世界で最も人気のあるアプリの1つであり、月間アクティブユーザー数は10億人を超えています。Insider Intelligenceがアメリカに住む10代の若者を対象に行った調査では、回答者の33%が「お気に入りのソーシャルメディア」にTikTokを挙げ、Snapchatの31%を上回りました。

また、回答者の80%が少なくとも月に1回はTikTokを利用しているとのことで、これはInstagramの89%、Snapchatの84%に続く数値です。一方、Facebookを少なくとも月に1回以上使用していると答えたのは31%にとどまり、人気の下落が続いているとのこと。

また、Insider Intelligenceが公開した「TikTokの2019年~2024年にかけての広告収入(2022年以降は予測値)」のグラフが以下。2021年の広告収入は2020年から2倍以上の38.8億ドル(約4900億円)に達しましたが、2022年はさらに前年比で3倍以上となる116億4000万ドル(約1兆4600億円)となり、その後も順調に成長するとInsider Intelligenceは予測しています。


Twitterは2022年の広告収益が55億8000万ドル(約7000億円)、Snapchatは48億6000万ドル(約6100億円)と予測されており、TikTokの116億4000万ドルという広告収入はTwitterとSnapchatの合計を上回っています。

Insider Intelligenceの主任アナリストであるDebra Aho Williamson氏は、「TikTokのユーザー基盤は過去2年間で爆発的に増加し、ユーザーがアプリに費やす時間も並外れています」「TikTokは口パクやダンスのアプリといったルーツを超えて、トレンドを生み出し、クリエイターとの深いつながりを育むことで、ユーザーに次々と動画を視聴させ続けます」と指摘しています。

世界のデジタル広告市場に占めるTikTokのシェアは、2021年の0.7%から2022年には1.9%まで成長するとみられており、2024年にはYouTubeに追いつくと予測されています。Williamson氏は、「広告主は情熱的で熱心なオーディエンスにリーチしたいと考えており、TikTokはそれを実現できます。広告費の成長を促進するもう1つの要因は、ソーシャルコマースに対するTikTokのユニークな姿勢です。マーケディング担当者とクリエイターが提携し、コンテンツのバイラルを促進することで、広告主が宣伝したい商品の需要を巨大なものにすることができます」と述べました。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
ついにTikTokがFacebookを抜いて「世界で最もダウンロードされたアプリ」に - GIGAZINE

「TikTokが拡大するほど動画クリエイターは収益が少なくなる」という落とし穴がある - GIGAZINE

月間アクティブユーザー数10億人超のSNS・TikTokのアルゴリズムが重視する「4つの目標」とは? - GIGAZINE

TikTokでは若者を食い物にする「ADHDの自己診断や治療をオススメする広告」が許可されている - GIGAZINE

「Facebookは中高年男性のSNS」「若者向けのTikTokになぜか40代男性が多い」など日本のSNSの統計データを可視化するとこうなる - GIGAZINE

Metaの取引先企業が「TikTokの評判を落とす裏工作」を行っていたことが明らかに - GIGAZINE

TikTokの親会社がInstagramやSnapchatに投稿されたコンテンツを自社SNSの偽アカウントで勝手に転載していた、「いいね」の水増しも - GIGAZINE

in モバイル,   ネットサービス, Posted by log1h_ik

You can read the machine translated English article here.