サイエンス

共感性の高い人は「ストレスで不親切になりやすい」という研究結果


気が滅入っている時はつい他人にきつく当たってしまうことがありますが、この傾向は他人の感情を推し量り共感することが多い人に強く現れ、そうでない人に比べて他者への思いやりの心が減少しやすいという研究結果が発表されました。

Altruism under stress: cortisol negatively predicts charitable giving and neural value representations depending on mentalizing capacity | Journal of Neuroscience
https://www.jneurosci.org/content/early/2022/03/03/JNEUROSCI.1870-21.2022


Why Stress Makes the Most Empathetic People Less Kind | The Swaddle
https://theswaddle.com/why-stress-makes-the-most-empathetic-people-less-kind/

ハンブルク大学のStefan Schulreich氏らは、被験者に心理的なストレスをかけ、その前後に寄付を依頼するという一連の実験を行いました。Schulreich氏らはこの行動の間に機能する神経のメカニズムを分析するために、磁気共鳴機能画像法(fMRI)を用いて被験者の脳活動を観察しました。


その結果、共感性が非常に高い被験者はストレスを受けた際のストレスホルモン「コルチゾール」の分泌量が他の人と比べて多く、社会的な意志決定に関連する脳の右背外側前頭前野の活動に影響が見られたとのこと。そしてこの結果として、共感性の高い人はストレスを受けた際の寄付額の減少が大きいことが確認されました。一方、他人に共感を示さない人々の間では、ストレスを受けた前後での寄付額の違いは見られませんでした。

共感性が高くない被験者にコルチゾールがそれほど影響を与えなかった点について、Schulreich氏らはさらなる調査が必要だとしています。

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in サイエンス, Posted by log1p_kr

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