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バッテリー使いまくりアプリの警告や通知パネルの「Music」表示など「Android 13」の開発者向けプレビューで実装される新機能まとめ


2022年3月17日、GoogleがAndroid OSの次期メジャーバージョンにあたる「Android 13」の開発者向けプレビュー版第2弾を公開しました。このプレビュー版第2弾についてはGoogleも公式発表の中で詳しく解説しているのですが、Google関連の報道を専門とする9to5Googleが実際に導入を行って「公式発表で言及されなかった新機能」を詳しく報じており、ユーザーにとって便利な新機能の存在が多数明かされています。

Here's everything new in Android 13 DP2 [Gallery] - 9to5Google
https://9to5google.com/2022/03/17/android-13-dp2-new-features/

Google releases Android 13 DP2 for Pixel phones - 9to5Google
https://9to5google.com/2022/03/17/android-13-dp2-release/

Android 13の開発者向けプレビュー版第2弾の公式発表をまとめた記事が以下。公式発表では、日本語表示を「文節」という概念を追加して改善した旨やプッシュ通知のオプトイン可などが明かされていました。

日本語表示の改善やプッシュ通知のオプトイン可などが「Android 13」の開発者向けプレビュー版で実装される - GIGAZINE


9to5Googleはこのプレビュー版第2弾を実際に導入し、公式発表では明らかにされなかった様々な変更点を多数見つけ出してまとめています。9to5Googleが発見した新機能は以下の通り。

「バッテリーを消費しすぎるアプリ」に関するシステム通知
新たに「24時間のうちにバッテリーを大量消費したアプリ」を警告するシステム通知が実装されました。また、長時間(24時間中20時間以上)稼働しているフォアグラウンドサービスについても警告が表示されるようになります。

ただし、システムアプリやコンパニオンデバイスアプリ常時可動型アプリ、VPNアプリなどは例外扱いとされます。

通知パネルに「Music」の追加
通知パネルに新たに「Music」のタブが追加されました。このタブでは再生している楽曲のカバーアートがバックグラウンドに表示できるほか、「再生」「前/次の曲を再生」「シークバー」などの各種操作も可能。9to5Googleは、「YouTube MusicとSpotifyで完全に動作することを確認した」と述べています。


◆バイブレーションの詳細設定の追加
設定の「バイブレーションとハプティクス」には、これまで「Ring vibration(着信時のバイブレーション)」「Notification vibration(通知時のバイブレーション)」「Touch feedback(触覚フィードバック)」という設定項目しか存在しませんでしたが、新たに「Vibrate first then ring gradually(まず最初はバイブレーションのみを実行し、そこから着信音が徐々に大きくなるようにする)」という項目や「Alarm vibration(アラーム時のバイブレーション)」「Media vibration(メディア再生時のバイブレーション)」などの項目が追加されました。


タブレット&大画面スマホ版向けアプリドロワーの追加
Googleは今後Androidのタブレット・大画面対応に注力していくと明言しており、3月7日には実際にタブレット&大画面スマホ向けAndroidの「Android 12L」を発表しています。そして、今回のAndroid 13の開発者向けプレビュー版第2弾においてはタブレット&大画面スマホ版向けの「アプリドロワー」が追加されました。実際の見た目が以下で、右端のアイコンはアプリ一覧画面を呼び出すためのアイコンとのこと。


このタブレット&大画面スマホ向けアプリドロワーの追加から、「折りたたみ式Pixelが登場するのでは」と9to5Googleは主張しています。

「音声入力」がPixel 5シリーズにも実装
Pixel 6のウリの一つとして実装された「音声入力」がPixel 5とPixel 5aに開放されました。実際に9to5Googleが行った試験によると、Pixel 5aの音声入力はPixel 6 Proに比べてわずかに遅い程度とのことです。

「マルチユーザー機能」のUI改良
Androidでは家族や友達とデバイスを共有することを念頭に置いた「マルチユーザー機能」がサポートされています。今回の開発者向けプレビュー版では、新たにアイコンカラーが変更できるようになり、さらに「アイコン画像の変更」ボタンがわかりやすくなりました。


「Material You」の機能拡張
Android 12で実装されたUIデザイン「Material You」をさらに拡張する「カラーテーマ」が実装されました。今回の開発者向けプレビュー版ではデフォルトに加えてSpritz・Vibrant・Expressive・Rainbow・Fruit Saladの計6種のテーマが選択可能で、例えばSpritz(左側)とVibrant(右側)は以下のように異なります。


クイック設定パネルからセキュリティ設定の変更が可能に
画面上部を下側にスワイプすると表示される通知パネルをさらに下にスワイプすると表示される「クイック設定パネル」に、「カメラ」「マイク」位置情報」に対するアクセス許可を変更できるアイコンを追加できるようになりました。


アプリごとの言語切り替え
各アプリの言語をシステム自体の言語とは異なる言語に切り替えられるようになりました。


「テキストサイズの変更」「アイコンサイズの変更」を1画面に統合
Androidにはテキストサイズを変更するスライダーとアイコンサイズを変更するスライダーの2種類が存在していましたが、これらを設定できるページは異なっていたため、表示を調整する場合には「こっちの設定ページでテキストサイズを調節して、ページを移動してからアイコンサイズを調節して、ホーム画面に戻ってから確認して……」という煩雑さを招いていました。新たに公開されたプレビュー版ではテキストサイズを変更するスライダーとアイコンサイズを変更するスライダーを同じ設定ページにまとめることで、見た目の設定が1つのページで済むようになっています。


「スクリーンセーバー」の機能拡張
これまで時計しか表示できなかったスクリーンセーバーに、「Colors(カラー)」「Photos(写真)」などの設定項目が追加されました。


システムネイティブな「QRコードリーダー」
システムネイティブな「QRコードリーダー」が新たに追加されました。QRコードリーダーは、クイック設定パネルからボタンを追加することで起動可能です。

QR Code Reader Android 13 Developer Preview 2 - YouTube

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in モバイル,   ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

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