ネットサービス

ロシアでシェア1位のインターネットプロバイダー「Lumen Technologie」がロシアでのネット接続サービスを停止すると発表


世界中のインターネット・トラフィックの多くを伝送するインターネット・バックボーンプロバイダーのLumen Technologiesが、ロシアに拠点を置く組織向けのインターネット・トラフィックの伝送を停止すると発表しました。

Internet provider Lumen pulls the plug on Russia | Reuters
https://www.reuters.com/technology/internet-provider-lumen-pulls-plug-russia-2022-03-09/

Internet Backbone Giant Lumen Shuns .RU – Krebs on Security
https://krebsonsecurity.com/2022/03/internet-backbone-giant-lumen-shuns-ru/

ロシアが2022年2月24日にウクライナへ侵攻して以来、世界各国がロシアの行動を非難し、多くの企業がロシアに対してボイコットを行っています。そんな中で先日、ロシアで2番目のシェアを誇るインターネットサービスプロバイダーのCogent Communicationsが、ロシアにおけるネットサービスの提供を停止したと発表しました。

ロシアで2番手のインターネットプロバイダーがロシアでのネットサービスを停止 - GIGAZINE


一方でLumen Technologiesは当初、ロシアに拠点を置く組織との新規取引を停止するにとどまり、既存の顧客へのサービス提供は続けていました。しかし、3月8日に発表した声明の中で「ロシア国内のセキュリティリスクが高まったため、ネットワークを切断することにしました。ロシアでは生活が一変し、私たちはこの市場で事業を継続することができなくなりました。」と述べました。

インターネットインフラ監視企業のKentikによれば、Lumen Technologiesはロシアへのアクセスを担うトランジットプロバイダーとしては世界でトップ。ロシアの通信大手であるロステレコムやMegafon、Veon、MTSもLumen Technologiesと契約しているそうです。Kentikの分析ディレクターであるダグ・マドリー氏は「ロシアのような規模の国でバックボーンキャリアがサービスを停止することは、これまでのインターネット史においても前例がなく、ウクライナ侵攻をめぐる世界中の反応を反映しています」とコメントしました。

またマドリー氏は、経済制裁がロシア経済に打撃を与え続けており、ロシア国内の電気通信企業が海外の中継プロバイダーにサービス料金を支払い続けることも困難になる可能性もあると指摘しています。


一方で、ロシアでインターネットサービスを遮断することは諸刃の剣だとする意見もあります。アメリカの日刊紙であるワシントン・ポストは「インターネットを遮断すると、ロシア人は、すでに政府によって支配されてプロパガンダを流すしかないロシア国内の新聞や放送局にこれまで以上に頼るしかなくなり、国が厳しい政治危機に突入しているにもかかわらず、独立したニュースソースにアクセスする方法がほとんど失われる」と指摘しています。

また、インターネット関連の標準・教育・方針についてリーダーシップを提供している団体・インターネットソサエティの会長を務めるアンドリュー・サリバン氏はブログで、「ある集団全体をインターネットから切り離せば、その集団からもたらされる誤情報を遮断することはできます。しかし、それは真実も遮断してしまうことになります」と指摘しています。

サリバン氏は「インターネットがなければ、世界のどこかで起こっている残虐行為について、我々は知ることができません。インターネットがなければ、多くの国の一般市民は自分たちの名前で何が行われているのかを知ることができません。私たちが最も望んでいるのは、攻撃的な政権の支持者がその支持を変えてくれることです」と述べています。

セキュリティ研究家のブライアン・クレブス氏は、かつて敵対していたウクライナの元サイバー犯罪者であるセルゲイ・ボブネンコ氏から「今は多くのハッカーと協力して、ネット上でロシアと戦っています。私は、ロシアはインターネットから切断されるべきだと思っています。そうすれば、ロシアの人々はプーチン大統領に反抗するようになるでしょう」という手紙を受け取ったと語っています。

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in ネットサービス, Posted by log1i_yk

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