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Appleの公式マップがクリミアをウクライナの一部として表記、Googleやロシアの地図サービスでは?


ロシアによるウクライナ侵攻が進む中、Appleの公式地図アプリがクリミアをウクライナの一部として表記変更したことが話題となっています。ロシアや中国の企業が運営する地図アプリではクリミアをどのように扱っているのか気になったので、実際に検索してみました。

Apple Maps now marks Crimea as part of Ukraine outside Russia
https://mashable.com/article/apple-maps-russia-ukraine-crimea

2014年にロシアがクリミア併合宣言を行った後も、日本を含む西側諸国やウクライナはクリミアの併合を認めていません。しかし、Appleは2019年にApple純正地図アプリ上のクリミアとロシアの国境を削除したことが報じられていました。

ところが、2022年3月3日にはクリミアをウクライナの一部として表記するように変更が加わっていることが確認されました。実際に2022年3月4日時点でApple純正地図アプリで「クリミア」と検索すると、以下のように国名が「ウクライナ」と表記されています。


一方、ロシア企業・Yandexの地図サービスで「crimea(クリミア)」と検索したところ、「Republic of Crimea(クリミア共和国)」という表記の下に「Russia(ロシア)」と記載されていました。


次に、中国企業・百度の地図サービスでクリミアの都市である「シンフェロポリ(辛菲罗波尔)」を表示させたところ、国名の部分に「乌克兰(ウクライナ)」と表示されました。


Googleマップでも「クリミア」と検索したところ、名称は「クリム半島」となっており、ウクライナとクリミアの境界線が破線で記される一方、ロシアとの間には境界線が記されていません。


なお、記事作成時点では、Apple純正天気アプリでクリミアの天気を調べると、「クリミア ウクライナの天気」と表示されます。

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in ネットサービス, Posted by log1o_hf

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