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手すりにニョロニョロした氷が巻き付く珍現象の正体とは?


Twitterに、曲がりくねった氷が手すりのパイプに巻き付いた画像が投稿されました。このことを話題にしたソーシャルニュースサイト・Hacker Newsの書き込みによると、帯状の氷が伸びるこの現象は「リボンアイス」というものなのだそうです。

TwitterユーザーのCrotchety Carl(@CJF_NC)氏は2022年2月6日に、「昨日の雪と氷の嵐の後、今朝になって近所に住んでいる友だちがデッキでクールな形の氷を見つけました」とツイートしました。同氏が投稿した画像には、手すりから薄く細い帯状の型をした氷が、曲がりくねりながら伸びている様子が収められています。

Cool ice formations my friend in ptown discovered on his deck this morning after yesterday snow/ice storm pic.twitter.com/erW6OuYoWo

— Crotchety Carl (@CJF_NC)


このツイートに対し、別のTwitterユーザーは「霜華」について扱った記事を引用して返信しました。「霜華」とは、シモバシラという植物の根が吸い上げた水が凍結し、花のようになる現象のことです。

by Justin Leigh Shaw

手すりについた氷とは見た目が違いますが、自然に発生した曲がりくねった氷だという点では似ています。

by Marvin Smith

前述のツイートを話題にしたHacker Newsのスレッドには、「リボンアイスと呼ばれるものではないでしょうか」との書き込みが投稿されました。また、別の書き込みでは、イリノイ州立大学の元教授であるジェームズ・カーター氏が同じ現象を利用して氷を作った記事が紹介されています。

カーター氏が行った実験の模様は以下の記事から見ることができます。

空中に巻き付く氷のリボンはどうやって自然に生み出されるのか? - GIGAZINE


金属パイプの裂け目から帯状の氷を出す実験をしたカーター氏は、その原理について「棒状の氷を何本も作っているうちに、鉄の柵からどのように氷が出てきたのか分かってきた気がします。まず、パイプの中に入った水が夜のうちに凍った後、翌日わずかに解けて柔らかくなり、パイプの中で浮かびます。そして、次の日の夜にまたパイプの中が凍ると、凍った水が膨張する作用により溶接の継ぎ目から押し出されるのです」と推測しました。


インターネット上には、金属製の柵から氷が伸びている様子を撮影した写真が他にも公開されています。

by Sheri Terris

また、氷が伸びる様子を捉えたムービーもあります。

Extruding Ice From A Steel Pipe- Time Lapse - YouTube


先端に穴が開いたパイプ。


穴からにゅるっと氷が出てきて……


空中に巻き付くように伸びました。

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in メモ, Posted by log1l_ks

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