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ニルヴァーナ「ネヴァーマインド」のジャケ写の赤ちゃんによる「児童ポルノだ」という訴訟を裁判官が却下


ニルヴァーナの2枚目のアルバム「ネヴァーマインド」のジャケット写真に写る赤ちゃん本人が「あの写真は児童ポルノだ」としてレコード会社を相手取り訴訟を起こしていたのですが、裁判所が訴訟を却下したことが明らかになっています。

Nevermind baby’s child-porn lawsuit against Nirvana dismissed by judge | Ars Technica
https://arstechnica.com/tech-policy/2022/01/nevermind-babys-child-porn-lawsuit-against-nirvana-dismissed-by-judge/

1991年にニルヴァーナがリリースした2枚目のアルバムである「ネヴァーマインド」は、全世界累計販売枚数が3000万枚を突破している同バンドの代表アルバムの1枚です。そんなネヴァーマインドのジャケット写真は、赤ん坊がプールを泳ぎながら釣り針にかかったドル紙幣を追いかけており、これは「資本主義に対するアンチテーゼ」とみなされてきました。


そんな世界的に有名なジャケット写真のモデルとなったスペンサー・エルデン氏が、2021年8月になって「児童ポルノを意図的かつ商業的に販売することで、衝撃的なイメージの性質を利用し、音楽を宣伝した」として、DGC Recordsおよび親会社のユニバーサルミュージックグループ、ニルヴァーナの元メンバーであるデイヴ・グロール氏やクリス・ノヴォセリック氏、ニルヴァーナのボーカルとして活躍し亡くなったカート・コバーン氏の妻であるコートニー・ラブ氏らを相手にカルフォルニア中央地区連邦地方裁判所で訴訟を提起しました。

世界で3000万枚以上売れたニルヴァーナのアルバムのジャケット写真が「児童ポルノだ」と当時赤ちゃんモデルだった本人から訴えられる - GIGAZINE


これに対して、カルフォルニア中央地区連邦地方裁判所のフェルナンド・オルギン裁判官は、「第2修正訴状を作成するにあたり、原告は、被告の『合衆国法典第18編第2255条および合衆国法典第18編第1595条に基づき原告の請求は時効である』という主張を含め、被告の申し立てに示された主張を慎重に評価するものとする。裁判所は、被告が申し立てた欠陥を修正することに原告が合意することに期待する」として、訴訟を却下しました。

エルデン氏は児童ポルノ法である合衆国法典第18編第2255条および人身売買の被害者が民事損害賠償を求めて訴訟を起こすことを許可する合衆国法典第18編第1595条に基づき訴訟を提起していたのですが、合衆国法典第18編第2255条には10年の制限があるため被告側は時効を主張していました。

これに対してエルデン氏の弁護氏を務めるロバート・ルイス氏は、「裁判所の命令に従い、我々は間もなく第2修正訴状を提出する予定です」「我々はスペンサーの訴訟を進めることが許可されると確信しています」と語っています。なお、オルギン裁判官は原告側に2022年1月13日までに第2修正訴状を提出するよう求めています。


なお、被告側は「エルデン氏の主張は例え合衆国法典第18編第2255条に時効がなくても失敗しただろう」と述べており、ジャケット写真の利用には何の問題もなかったことを強調。実際、エルデン氏はネヴァーマインドのジャケット写真の赤ん坊であることを利用して、トークショーに出演したり、自身のサイン入りのネヴァーマインドをeBayで販売したり、女性をナンパしたりしてきたことが明らかになっています。

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in メモ, Posted by logu_ii

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