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Amazonのゲームのバグを報告したYouTube動画をAmazonが著作権侵害の申し立てで削除


Amazonの開発するゲーム「New World」に存在するバグをYouTubeのプレイ動画の中で指摘したユーザーが、「Amazonの著作権申し立てによって動画が削除された」と報告しました。Amazonは厳しく従業員を監視することで知られていますが、ゲームに関しても監視の目が存在することが指摘されています。

Amazon issues false copyright strike against New World YouTuber for reporting bug - Neowin
https://www.neowin.net/news/amazon-issues-false-copyright-strike-against-new-world-youtuber-for-reporting-bug/

Amazonのコンピューターゲーム開発部門であるAmazon Games Studiosは、2021年9月28日にMMORPG「New World」をリリースしました。New Worldは「Steam上で2021年に最もプレイされたゲーム」となるほどの人気ですが、AAAゲームの中でAmazonはまだ「新規参入者」という立ち位置です。

そんな中、YouTubeチャンネルの「Video Game Databank」がNew Worldのバグを動画で指摘したところ、動画が著作権侵害で削除されるという事態が起こりました。Video Game Databankによると、New Worldのバージョン1.2には「新しい道具を作る」というプロセスに重大なバグが存在し、実際にプレイヤーはバグが原因で4万コインを失ったとのこと。

Video Game DatabankはAmazonのカスタマーサポートに連絡しましたが、問題が解決しなかったため、バグが起こっているところを映し出し、バグについて「致命的な間違い」と表現した動画を公開。すると、その2時間後にAmazonからの著作権侵害の申し立てがあったとして動画が削除されたそうです。この申し立てはAIによる自動化されたものではなく、手動で行われていたため、Amazon側がゲームに敵対的な動画をあえて削除したとも読み取れます。


実際に著作権侵害で動画が削除された一連の流れについて、Video Game Databankは以下のような動画を公開しています。

Contacting New World support got me a copyright strike, maybe banned from YouTube - YouTube


マインクラフトを所有するMicrosoftはユーザーが作成するゲーム動画について寛大な姿勢を取っていますが、Amazonには「監視の目」が存在すると、IT系ニュースサイトのNeowinは示しています。

バグを隠すことはかつてよく取られていた企業の戦術ですが、GoogleやMicrosoftは「透明性」が信頼につながるとして、これらの戦術を放棄する方向にあります。「Amazonがゲーム業界の主要なプレイヤーになるためには上級管理職の間で文化を変え、透明性を実現する必要がある」とNeowinは指摘しました。

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in 動画,   ゲーム, Posted by darkhorse_log

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