インド首相のTwitterアカウントが乗っ取られ「ビットコインを法定通貨にする」とのうそをツイート

by Presidencia de la República Mexicana

2021年12月12日に、インドのナレンドラ・モディ首相のTwitterアカウントが乗っ取られ、ビットコインを法定通貨にするとの虚偽やフィッシング詐欺の可能性が高いURLをツイートする事件が発生しました。首相官邸は、モディ首相のアカウントが復旧したことを発表するとともに、乗っ取られていた間のツイートを拡散しないよう呼びかけています。

Hackers take control of Indian prime minister's Twitter account to promote bitcoin giveaway scam
https://www.theblockcrypto.com/linked/127246/hackers-take-control-of-indian-prime-ministers-twitter-account-to-promote-bitcoin-giveaway-scam

India Prime Minister's Twitter Compromised: Hacker Posts a Bitcoin Scam
https://cryptopotato.com/india-prime-ministers-twitter-compromised-hacker-posts-a-bitcoin-scam/

PM Modi's Twitter handle 'very briefly' compromised, restored later | India News - Times of India
https://timesofindia.indiatimes.com/india/pm-modis-twitter-handle-very-briefly-compromised-restored-later/articleshow/88232136.cms

記事作成時点でフォロワー数7340万人以上と、世界で11番位のフォロワー数を誇るモディ首相のTwitterアカウントが、何者かに乗っ取られました。ハッカーはその後、モディ首相のアカウントから「インドは法定通貨としてビットコインを正式に採用します。政府は公式に500BTCを購入し、国内のすべての居住者に配布します」との文言とともに、フィッシング詐欺の可能性が高いとされるリンクをツイートしました。

500BTCは記事作成時点で28億4300万円に相当しますが、インドの人口は2020年時点で13.8億人のため、もし全員に配布すると1人当たり約0.00000036BTCで、約2円程度にしかなりません。

その後、首相官邸のTwitterアカウントが、「モディ首相のTwitterアカウントが、ごく短い間侵害され、直ちに安全が確保されました。アカウントが侵害されていた間に共有されたツイートは無視してください」と投稿し、モディ首相のアカウントが乗っ取られていたことを確認するとともに、その間のツイートを共有しないよう呼びかけました。

Twitterはメディアに対し、「私たちは首相官邸と24時間体制で連絡を取り合っており、今回の問題が関知された時点で、私たちのチームが侵害されたアカウントを保護するのに必要な措置を講じました。調査の結果、現時点ではほかのアカウントが影響を受けた形跡はありませんでした」との声明を発表し、ほかに乗っ取られたアカウントは確認されていないとの見方を示しています。