「サブウェイのツナは本物のツナなのか?」を巡る訴訟で「サブウェイのツナから鶏・豚・牛のDNAが見つかった」という報告

サブウェイが「ツナサンドイッチに使われているツナにはマグロが使われていない」と訴訟された件について、原告側は「サブウェイが使用しているツナが100%マグロではなく、鶏・豚・牛のDNAを含むことを示している」という調査結果を裁判所に提出し、3回目の申し立て修正を行いました。
Lawsuit over Subway tuna now says chicken, pork, cattle DNA were detected | Reuters
https://www.reuters.com/business/retail-consumer/new-lawsuit-over-subway-tuna-says-chicken-pork-cattle-dna-were-detected-2021-11-11/
Subway tuna contains chicken, pork and cattle: lawsuit
https://nypost.com/2021/11/11/subway-tuna-contains-chicken-pork-and-cattle-lawsuit/
事の発端は、「サブウェイのツナはツナ以外の食品を混ぜたものだ」と主張するカレン・ダノワ氏とニリーマ・アミン氏がサブウェイを相手取って訴えを起こしたことにあります。ダノワ氏とアミン氏は「研究所にサンプルを送って分析してもらった結果、サブウェイのツナには魚すら入っていないことがわかった」と主張しました。
サブウェイが「ツナにツナが入っていない」と訴えられる - GIGAZINE

by yoppy
しかし、サブウェイは原告2人の指摘を認めておらず、逆に「サブウェイのツナは本物のツナ」とアピールする特設サイトを開設。このサイトではサブウェイが提供するツナの製造工程や豆知識がまとめられていました。
サブウェイが「うちのツナは本物のツナ」とアピールする特設サイトをオープン - GIGAZINE

原告のダノワ氏とアミン氏は、南カリフォルニアにあるサブウェイの20店舗からツナのサンプルを収集し、カリフォルニア大学ロサンゼルス校生態学および進化生物学部のバーバーラボに持ち込み、検査を依頼したとのこと。
その結果、20個のサンプル中19個には検出可能なマグロのDNA配列が含まれていなかったと原告側は報告しています。また、20個のサンプルすべてに「鶏のDNAで検出可能な配列」が含まれており、11個のサンプルにはブタの、7個のサンプルには牛のDNAが含まれていたそうです。
原告側は、サブウェイが他の動物のDNAを含むものをツナだと偽っていると主張。調査結果はサブウェイが「100%マグロ」という不当な表示を行っているだけでなく、サブウェイが食事スタイルや宗教の関係で食べ物を制限している人をあざむくような「潜在的な倫理違反」を犯していることになると述べています。
サブウェイの広報担当者は3回目の申し立て修正の内容を非難し、「サブウェイのツナは高品質で100%マグロです」「原告は苦情を申し立てるたびに意見を変えています。今回3回目に修正された申し立てについては連邦判事によって正当に却下された後に提出されたものです」とコメントしています。
なお、2021年6月にニューヨーク・タイムズが独自に調査したところ、「サンプルにはマグロのDNAは含まれていなかった」と報告しました。
サブウェイのツナから「ツナのDNA」が検出できなかったとの調査結果、元から安いツナを偽装するのは無意味との指摘も - GIGAZINE

by Mike Mozart
しかし、2021年7月にニュースサイトのInside Editionが3つのツナサンドイッチを研究所に送って検査したところ、すべてのサンドイッチにマグロが含まれていたと報告しています。
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