メモ

科学者推奨の「SNSをハッピーに使う方法」とは?


Facebook・Instagram・TwitterなどのSNSはメンタルヘルスに悪影響を及ぼすとされており、特に10代の少年少女に対する影響が社会問題化しています。こうした状況の中で求められている「SNSを幸せに使う方法」について、イギリス・エセックス大学心理学部のキャスリン・ブキャナン氏らが解説しています。

Brief exposure to social media during the COVID-19 pandemic: Doom-scrolling has negative emotional consequences, but kindness-scrolling does not
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0257728

Doomscrolling COVID news takes an emotional toll – here's how to make your social media a happier place
https://theconversation.com/doomscrolling-covid-news-takes-an-emotional-toll-heres-how-to-make-your-social-media-a-happier-place-170342

SNSには個人的な体験のほかにもニュースが多数投稿・拡散されており、後に世界を席巻した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者が中国国外でも流行しだした2020年4月頃には、「COVID-19による死者数が増加」「COVID-19の後遺症は長期にわたる可能性がある」「医療システムが崩壊目前」などの見出しの記事がSNSで数え切れないほど拡散されました。


こうした暗雲垂れ込める状況を示す見出しを読むと気分が落ち込みますが、その気分に反して読み進める手は止まらないものです。こうした傾向は一般的なもので、ブキャナン氏らによると、人には「社会情勢の悪化を示すニュースはポジティブな気分のときには読み飛ばすが、ネガティブな気分のときにはむしろ積極的に探す」という傾向があると確認されているとのこと。しかし一般的には情勢悪化を示すニュースはネガティブな気分を増幅させるもので、実際にパンデミック初期に報じられたニュースが成人の精神的健康を悪化させたという研究結果も存在します。

一連の研究結果から、ブキャナン氏らが考えたのが「ネガティブな気分のときにSNSを利用すると実際どれくらい不幸になるのか?」「幸せにSNSを使う方法はないのか?」という疑問です。「ドゥームスクロール」と名付けたネガティブな気分の際にSNSでイヤなニュースをついつい読んでしまうという行為についてブキャナン氏らが実験を行ったところ、ブキャナン氏らが予想したように「一般的なCOVID-19関連のニュースを読んだ人は、わずか2~4分読んだだけでも気分に悪影響が出る可能性がある」ということが確認されましたが、予想に反して「COVID-19のさなかに見られた心温まるニュースを読んだ人は、全く読まなかった人に比べて気分が上がりも下がりもしなかった」ことがわかりました。ブキャナン氏らはポジティブなニュースを読むと気分が改善するという研究結果が存在することから「COVID-19に関連していても心温まる内容ならば気分が回復するのでは」と予想していましたが、この予想が実験により覆された形です。


ブキャナン氏らの研究結果は各種メディアに取り上げられて「ソーシャルメディアはたった5分であなたの気分を台無しにする」といった見出しで報じられたため、ドゥームスクロール対策を考える研究にもかかわらずドゥームスクロールの一部になってしまうという皮肉な事態を引き起こしましたが、ブキャナン氏いわく「SNSでネガティブな気分になるかどうかは、使用方法による」とのこと。もちろんSNSとスッパリ縁を切るというのも方法の1つですが、より現実的な方法として、ブキャナン氏らは以下のSNS利用法を推奨しました。

◆1:読むものの内容に気をつける。SNSに人とのつながりを求めるのならば、最新ニュースではなく、他のユーザーの個人的なエピソードや写真などに注目するようにする。

◆2:自分が幸福を感じられるようなコンテンツを探す。かわいい子猫の写真や美しい風景、思わず食べたくなるような料理ムービーなど、ハッピーでポジティブな投稿だけを行うアカウントをフォローするのがオススメとのこと。

◆3:ポジティブさと優しさをアピールするような投稿を行うように心がける。生活の中で起こっている何か良いことを共有すると気分が良くなる上に、気分が良くなるとそのポジティブな気分が他人に伝染するそうです。他人を褒めるというのもオススメで、「ぎこちない感じが出るかもしれませんが、あなたが思っている以上に他人は喜んでくれるものです」とのこと。


ブキャナン氏らは総括として、「全てのニュースやネガティブなコンテンツを避けるべきと主張しているわけではなく、世界で何が起こっているのかを知る必要もありますが、メンタルヘルスに注意する必要もあるということです。私たちの調査結果は、ネガティブなニュースが私たちの感情に与えるダメージを自覚することの重要性を示しています」と語っています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
人気ソーシャルメディアの若者のメンタルヘルスへの影響調査、最高なのはYouTubeで最悪なのはInstagram - GIGAZINE

最もメンタルヘルスに悪いアプリは「Instagram」 - GIGAZINE

毎日2時間以上SNSを利用している若者は心理的苦痛や自殺念慮を抱えている割合が高いことが明らかに - GIGAZINE

SNSが学生や社会人からどれほど生産性を奪っているかを表した図 - GIGAZINE

幸福度を下げずにFacebookやTwitterを使うにはどうすればいいのか? - GIGAZINE

in メモ, Posted by log1k_iy

You can read the machine translated English article here.