乗り物

「スタートレック」のカーク船長を演じたウィリアム・シャトナー氏が有人宇宙飛行を達成


スタートレック:宇宙大作戦」のカーク船長を演じたウィリアム・シャトナー氏が宇宙に旅立ち、無事に帰還しました。

Blue Origin | Blue Origin successfully and safely completes second human flight to space and back
https://www.blueorigin.com/news/new-shepard-ns-18-mission-updates

シャトナー氏は宇宙開発企業「Blue Origin」の2度目の有人宇宙飛行ミッション「NS-18」に参加し、2021年10月13日に宇宙へと飛び立ちました。以下の写真はNS-18に参加した4人の民間人で、左から順にクリス・ボシュイゼン氏、シャトナー氏、オードリー・パワーズ氏、グレン・デ・ブリーズ氏です。


シャトナー氏が参加した宇宙飛行ミッションの一部始終は、以下のムービーで確認できます。

Replay: New Shepard Mission NS-18 Webcast - YouTube


Blue Originが開発した着陸可能ロケット「New Shepard」が発射台で離陸を待っています。


発射台に到着したシャトナー氏を含む4人の乗組員たち。乗組員たちを輸送する自動車の運転は、Amazonの元CEOでBlue Originの設立者であるジェフ・ベゾス氏が担当したとのこと。


ロケットの搭乗口へ続く長い階段を登り……


ロケットへ乗り込みます。


そして、2021年10月13日14時49分(協定世界時)にロケットが発射され……


宇宙へ向かってグングン上昇。


発射から2分35秒後には高度22万9956フィート(約7万メートル)に到達。この高度から船内は無重力状態になったとのこと。


以下のツイートでは、シャトナー氏たちが無重力空間で体や物が浮くのを楽しんだり、窓から地球の姿を確認したりする様子を確認できます。

This was the voyage of the RSS First Step today. Its mission: encounter Earth from incredible views at apogee pic.twitter.com/Gzsnkv97K9

— Blue Origin (@blueorigin)


その後、乗組員カプセルを切り離したNew Shepardの推進モジュールが地球へ帰還。


角度や位置を調節して……


推進モジュールが着陸に成功。


続いて、パラシュートを開いた乗組員カプセルが上空からゆっくりと降下してきます。


そして離陸から約10分が経過した時点で……


乗組員カプセルも着陸に成功しました。


安全確認の後、地球の大地へ再び降り立つシャトナー氏を地球で待機していたベゾス氏が迎えます。


シャトナー氏は今回の飛行についてベゾス氏に「あなたが私に与えてくれたのは、私が想像できる最も深い経験です。私は今、並外れた感動に満ちています」と語っています。また、地球の大気圏へ再突入する際の衝撃について「それはシミュレーターのようなものではありませんでした。全てがはるかに強力でした」と感想を述べています。


また、Blue Originのボブ・スミスCEOはミッションの成功後に「私たちにとってウィリアム・シャトナー氏は宇宙の不思議を想像する上で重要な役割を果たした存在です。彼は、私たちに宇宙産業でのキャリアを追求するよう促しました」と述べ、シャトナー氏が演じたカークが宇宙産業に与えた影響の大きさを強調しています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
Amazon創業者のジェフ・ベゾス氏が2021年7月に宇宙へ旅立つ予定であることを明かす - GIGAZINE

30億円超で「Amazon創業者のジェフ・ベゾスと宇宙に旅立つ権利」が落札される - GIGAZINE

Amazon創業者ジェフ・ベゾスに「宇宙から帰ってこないで」という請願に17万5000人以上が署名 - GIGAZINE

ベゾス氏のロケット企業「Blue Origin」が乗員脱出テストに成功、民間ロケットでSpaceXを猛追へ - GIGAZINE

ジェフ・ベゾスがNASAのアルテミス計画で使う有人宇宙船について「Blue Originを採用するなら2200億円の割引を行う」と申し出る - GIGAZINE

NASAをジェフ・ベゾスの宇宙開発企業「Blue Origin」が提訴、月面着陸船の入札をめぐり - GIGAZINE

in 乗り物,   動画, Posted by log1o_hf

You can read the machine translated English article here.