サイエンス

5~11歳の子どもに対するCOVID-19ワクチン投与は大人の3分の1の量で十分な効果が出るとファイザーが報告


ファイザーとBioNTechが、5歳~11歳の子どもを対象としたCOVID-19ワクチンの第2相・第3相臨床試験において良好な結果が出たことを報告しました。この報告は、12歳未満の子どもを対象としたCOVID-19ワクチンの主要な臨床試験では初のものです。

Pfizer and BioNTech Announce Positive Topline Results From Pivotal Trial of COVID-19 Vaccine in Children 5 to 11 Years | Pfizer
https://www.pfizer.com/news/press-release/press-release-detail/pfizer-and-biontech-announce-positive-topline-results


ファイザーとBioNTechは、5歳~11歳の子ども2268名に対して、COVID-19ワクチンを21日間隔で2回投与しました。その結果、2回目の投与から1カ月後に強い免疫反応が認められたとのこと。

ワクチン、12歳以上であれば30㎍投与するところですが、臨床試験で被験者に投与された分量は10㎍でした。


BioNTecのCEO兼共同創業者であるUgur Sahin博士は、「冬シーズンに入る前に、学齢期の子どもたちに対するワクチン投与のデータを提出できることをうれしく思います」「低用量ワクチンを接種した5歳~11歳の子どもたちの安全性プロファイルと免疫原性のデータは、高用量で接種した他の年齢集団で我々が得たデータと一致しています」と述べています。

ファイザーとBioNTechはこの第3相試験のデータを、科学的な査読付き論文として発表する予定です。

なお、5歳未満の小児についての結果は、早ければ2021年に発表予定だとのことです。

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in サイエンス, Posted by logc_nt

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