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陰謀論を信じる年齢は「中二」がピークという研究結果

by Farhan Ahmad Tajuddin

日本には、中学2年生(14歳)頃には自己愛に満ちた空想や嗜好などの痛々しい言動をしてしまうという現象を指す「中二病」というネットスラングが存在しますが、まさにそれを裏付けるような「陰謀論を信じる年齢は14歳がピーク」という研究結果をイギリスの合同研究チームが発表しました。

Measuring adolescents’ beliefs in conspiracy theories: Development and validation of the Adolescent Conspiracy Beliefs Questionnaire (ACBQ) - Jolley - 2021 - British Journal of Developmental Psychology - Wiley Online Library
https://bpspsychub.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/bjdp.12368

Conspiracy theories start to take hold at age 14, study suggests
https://theconversation.com/conspiracy-theories-start-to-take-hold-at-age-14-study-suggests-156006

14 could be peak age for believing in conspiracy theories
https://www.northumbria.ac.uk/about-us/news-events/news/14-years-old-conspiracy-theories/

人は思春期に第二次性徴に始まる大きな身体的変化に心の成長が付いていくのが難しくなるという現象を体験し、第二反抗期を迎えたり、ささいなことで激怒した直後にベタベタと甘える仕草を見せるなどのアンビバレンツな言動を見せるようになったりします。

思春期のこころの発達と問題行動の理解 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-03-002.html


背伸びしがちな言動を指す俗語「中二病」は、こうした言動は中学2年生頃に多くなるという通念に根ざした表現ですが、ノーサンブリア大学のダニエル・ジョリー博士が率いるイギリスの合同研究チームが、日本では中学2年生にあたる14歳頃に「陰謀論を信じる可能性が最も高くなる」という研究結果を新たに発表しました。

グローバルなマーケティング企業であるYouGovが行った調査によると、イギリスでは全人口の約60%が「トカゲ型エイリアンが地球を支配している」といった荒唐無稽なものから「政府は国民をスパイしている」といったありそうにも思えるものまで含めた何らかの陰謀論を信じています。こうした陰謀論に関する研究は心理学とも関わりがあるとして近年盛んになっていますが、被験者が成人のみに限られるという問題があったとのこと。

そこでジョリー博士らは年齢と陰謀論の信仰度合いに関して調べるため、中学校の教員と共同で「陰謀論の信仰度合いを測定するアンケート」を作成しました。このアンケートは陰謀論にまつわるトピックについて、あり得そうな度合いを1(全くそう思わない)から7(完全にそう思う)までのスケールで答えるというもので、アンケートに含まれた陰謀論は「政治的決断の多くは秘密結社の影響を受けている」「社会に害をなす秘密計画を抱えている政治団体が存在する」「感染症の一部は兵器として開発された」など全部で36項目。「故ダイアナ元皇太子妃の死因は実は暗殺」など、子どもが年齢的に知らないような陰謀論や子どもにとって難しすぎる陰謀論は除外されました。

作成したアンケートを11~18歳の子どもや19歳以上の大人に受けてもらったところ、陰謀論の信仰度合いの平均スコアは、11~14歳では3.72、14~16歳では4.67、16~17歳では4.39、18歳では3.81でした。この結果から、子どもは14~16歳にかけて陰謀論を信じるようになり、その後は徐々に信仰心が薄まってくるという傾向が得られています。


今回の結果について、ジョリー博士は、14歳という年齢は、イギリスの教育カリキュラムにおいて「キーステージ3」から「キーステージ4」に切り替わる節目の学年である「10年生」にあたると解説。13~15歳の子どもが感情の調節に苦労する可能性が高いという研究結果を挙げて、「感情の調節に苦労することが陰謀論に対する信仰につながっているのでは」と指摘。また、研究期間中に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界的に流行した問題に触れて、「ソーシャルメディアの使用率が大幅に増加したため、若者の間で陰謀論を信じる気持ちはさらに悪化した可能性があります」と語っています。

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in メモ, Posted by log1k_iy

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