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NVIDIAが基調講演に使った「キッチンでしゃべるCEOの映像」が自社製ツールで作ったCGであることが明らかに


NVIDIAが2021年4月に行った基調講演について、ジェン・スン・ファンCEOが登壇するシーンの一部や撮影現場として用いられたキッチンなどが、3Dデザインコラボレーションプラットフォーム「NVIDIA Omniverse」で作成されたCGだったと明かしました。

NVIDIA Omniverse Changes the Way Industries Collaborate | NVIDIA Blog
https://blogs.nvidia.com/blog/2021/08/11/omniverse-making-of-gtc/

Nvidia Reveals Its CEO Was Computer Generated in Keynote Speech
https://www.vice.com/en/article/88nbpa/nvidia-reveals-its-ceo-was-computer-generated-in-keynote-speech

Jensen's Kitchen was a lie: Nvidia reveals GTC 2021 keynote nearly 100% fake | TechRadar
https://www.techradar.com/news/jensens-kitchen-is-a-lie-nvidia-reveals-gtc-2021-keynote-nearly-100-synthetic

2021年4月の基調講演では、ジェン・スン・ファンCEOが話者として自動運転車向けの次世代SoC「DRIVE Atlan」、Ampereベースの新GPU「RTX A5000」、対話型AIのフレームワーク「Jarvis」、対サイバー攻撃向けAIフレームワーク「Morpheus」などを発表しました。

2021年8月13日にNVIDIAが新たに明かしたのは、この基調講演におけるキッチンの背景と、ファンCEOが登場するシーンの一部がNVIDIA Omniverseで作成したCGだったという内容です。


実際にNVIDIA Omniverseで作成されたファンCEOが登場するのは、基調講演の1時間2分41秒から1時間2分55秒までの14秒間。以下の埋め込みリンクをクリックすると、ムービーを当該箇所から見ることができます。

GTC 2021 Keynote with NVIDIA CEO Jensen Huang - YouTube


当該部分のスクリーンショットはこんな感じ。サイバー感あふれる空間で、ファンCEOがNVIDIA初のデータセンター向けCPU「Grace」を紹介するシーンです。


また、これまでの講演で通例だった「ファンCEOのキッチン」も、2021年4月の基調講演ではNVIDIA Omniverseで作成されたCGだったことが判明。この基調講演のメイキングムービーが以下で、CG版ファンCEOとキッチンに関するパートは23分6秒あたりから始まります。

Connecting in the Metaverse: The Making of the GTC Keynote - YouTube


NVIDIAはこの基調講演について、「そもそもチームがリモートワークだったため、基調講演の映像を作成するにはコンピューターグラフィックスが不可欠でした」と説明。CG版ファンCEOについては「顔と体のフルスキャンを行って3Dモデルを作成し、AIをトレーニングしてジェスチャーと表現を模倣し、AIマジックを適用してクローンをリアルにしました。CG版キッチンでCG版ファンが分解されてOmniverse内のホロデッキに登場するという映像は、基調講演のどこまでが本物でどこまでがレンダリングなのかを疑問に思わせるという演出でした」と述べています。

NVIDIAは「メタバースのために既存の3Dツールを接続するというアイデアを元にOmniverseをスタートしました。うまくいけば、我々は20年後にはOmniverse内で仕事をしていることでしょう」と述べて、Omniverseをアピールしています。

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in ソフトウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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