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Amazonが欠陥製品による物的・人的損害に対しても保証を行うと発表、その保証範囲とは?

by Global Panorama

Amazonには売買で生じたさまざまな問題に対して保証を行う「アマゾンAtoZ保証」が存在し、サードパーティーの販売者でも利用可能です。2021年8月10日付けでAmazonは、AtoZ保証の範囲を拡大し、製品欠陥による物的損害や人的損害に対しても保証を行うことを発表しました。

New A-to-z Guarantee better protects Amazon customers and sellers
https://www.aboutamazon.com/news/how-amazon-works/new-a-to-z-guarantee-better-protects-amazon-customers-and-sellers

Amazon will pay up to $1,000 in damages caused by defective products - The Verge
https://www.theverge.com/2021/8/10/22618418/amazon-pay-property-damage-personal-injury-claims-insurance


これまでAmazonで商品を購入した人が商品を原因とした物的損害・人的損害で保証を受けるためには、販売者に申立を行う必要がありました。海外ニュースメディアのThe Vergeが報じるところによると、過去のケースにおいてAmazonはAmazonマーケットプレイスで行われた売買において「単なる仲介業者」の立ち位置にあると説明してきており、上記のような問題が発生した時に責任を回避してきたとのこと。実際に、Amazonは過去10年において製造物責任をめぐって60件を超える訴訟に直面してきましたが、多くで責任を免れてきました。しかし、近年はAmazonが法律上の「販売者」の定義を満たしていることから、欠陥のあるサードパーティー製品に対して責任を問われるという見方が強まっていました。

Amazonがどのようにマーケットプレイスで扱う製品の法的責任を逃れ、サービスを拡大してきたのかは以下の記事で読むことができます。

Amazonはどうやって欠陥品や偽造品に対する法的責任を免れてきたのか? - GIGAZINE


このような経緯の中で発表されたのが、AtoZ保証の範囲拡大というわけです。Amazonの発表によると、保証は1000ドル(約11万円)の範囲で、これはAmazonで売買される商品の80%をカバーするとのこと。約11万円の範囲内であれば販売者は費用を支払うことなく購入者に保証を提供できます。また11万円を超えて保証が必要であるにもかかわらず販売者が購入者に応答しないあるいは拒否した場合で、Amazonが「購入者の主張は妥当」と認めたときは、11万円を超えた額が支払われることもあるとのことです。

加えてAmazonは「Amazon Insurance Accelerator」という新しいイニシアチブを立ち上げたことを発表。Amazon Insurance Acceleratorは、販売者が信頼のあるプロバイダーから製造物責任保険を安く購入できるようにするもので、Amazon Insurance Acceleratorを利用することで販売者はより信頼できるショッピング体験を提供できると説明されています。

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in Posted by darkhorse_log

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