ハードウェア

GoogleのTitanセキュリティキーがNFCを広くサポートへ、Bluetooth対応は廃止


Googleが物理セキュリティキーの「Titanセキュリティキー」で、Bluetooth対応を廃止し、NFC(近距離無線通信)機能への対応に重きを置くことを発表しました。この動きの一環として、これまで販売されていたUSB Type-AとNFC対応の「USB-A/NFC」に加えて、USB Type-CとNFCに対応した「USB-C/NFC」が新しく発売されます。

Google Online Security Blog: Simplifying Titan Security Key options for our users
https://security.googleblog.com/2021/08/simplifying-titan-security-key-options.html

ソフトウェアやサービスにログインする際、従来はIDとパスワードを使った個人認証を行います。しかし、IDとパスワードは常に漏えいのリスクを抱えており、個人情報流出につながりやすい認証方式となっています。そこで、従来のパスワード認証に置き換わる認証技術の業界標準として「FIDO」が開発されています。

TitanセキュリティキーはFIDO標準をサポートするアプリで動作する物理セキュリティキーで、暗号を使用した2要素認証プロセスで安全にログインできるというアイテム。実際にどういう使い方をするのかは以下の記事を読むとよくわかります。

Googleの安全な2段階認証を構築し不正アクセスを防ぐ物理キー「Titan セキュリティ キー」使用レビュー - GIGAZINE


NFCは多くのスマートフォンに搭載されている機能で、非接触型決済などに用いられています。NFC対応のTitanセキュリティキーであれば、スマートフォンにさっとかざすだけでログインが可能。これまでTitanセキュリティキーでは、USB Type-A端子をもつ「USB-A/NFC」のみにNFC機能が搭載されていましたが、Googleは今後NFCに重きを置くとして、USB Type-C端子をもつタイプにもNFC機能を搭載すると発表しました。

Googleは「NFC機能は今やAndroid携帯電話やiPhoneで幅広くサポートされています。そのため、GoogleはBluetooth対応のTitanセキュリティキーを廃止し、より簡単で広く利用可能なNFC機能に注力します」とコメントし、NFCへの対応強化と同時にBluetooth対応を廃止することを明らかにしました。


ただし、TitanセキュリティキーのBluetooth対応が廃止になっても、Bluetooth対応モデルはこれまで通りに使用することが可能で製品保証が切れることもないとGoogleは述べています。

なお、Titanセキュリティキーは以下のGoogleストアで購入可能。ただし、記事作成時点ではまだラインナップが更新されていませんでした。

Titan Security Key - FIDO U2F USB-C NFC Bluetooth - Google Store
https://store.google.com/product/titan_security_key

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in ハードウェア,   セキュリティ, Posted by log1i_yk

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