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AWSが「EC2-Classic」を廃止へ


現地時間2021年7月28日、アマゾンウェブサービス(AWS)がAmazon EC2のインスタンス環境「EC2-Classic」を廃止すると発表しました。

EC2-Classic is Retiring – Here’s How to Prepare | AWS News Blog
https://aws.amazon.com/jp/blogs/aws/ec2-classic-is-retiring-heres-how-to-prepare/

AWS to retire classic EC2 – the compute service that started the IaaS rush • The Register
https://www.theregister.com/2021/07/29/aws_retires_ec2_classic/

EC2-Classicは、1つのIPのみでアサインされた単一のフラットネットワーク内で稼働するインスタンス環境。EC2がローンチした2006年夏から存在する唯一の環境で、2009年にゲーマー向けライブストリーミング配信プラットフォームであるTwitchの先駆けとなった「Justin.tv」のローンチをサポートしたり、Animotoの「Facebook Video Maker」が話題になった際には3400インスタンスを提供するなどさまざまなサービスに貢献しましたが、2009年に登場したAmazon Virtual Private Cloud(VPC)に順次置き換えられることとなりました。

発表によると、2013年12月4日以降にサインアップしたユーザーはリクエストしない限りはEC2-Classicを利用できない設定となっており、2021年におけるユーザーの大半はEC2-Classicの廃止による影響はありません。


具体的なEC2-Classicの廃止措置は段階的に行われる予定で、2021年10月30日にリージョン内にアクティブなEC2-Classic環境がないAWSアカウントにおいてEC2-Classicを無効化すると同時にEC2-Classicのリザーブドインスタンス(定期契約プラン)の販売を停止。2022年8月15日には、全移行措置を完了する見通し。AWSは「廃止措置を中断する予定はなく、期日に間に合うよう最善を尽くす予定です」と明記しています。

AWSはEC2-Classicを利用しているユーザーに対し、EC2-Classic Resource Finderを用いてアカウント内のEC2-Classicリソースを検索し、AWS Application Migration ServiceでVPCに移行するように促しています。

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in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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