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AWSの転送料金は法外なほどに高額だとCloudflareが批判


Cloudflareが2021年7月23日に、Amazon Web Services(AWS)の下り通信(エグレス)料金が異様に高いと批判する記事を、公式ブログに掲載しました。

AWS’s Egregious Egress
https://blog.cloudflare.com/aws-egregious-egress/

Cloudflare slams AWS egress fees to convince web giant to join its discount data club • The Register
https://www.theregister.com/2021/07/24/cloudflare_aws_egress_fees/

Cloudflare Calls Out Amazon Web Services On Its Pricing, Says The Company Keeps It Artificially Inflated
https://www.moneycontrol.com/news/technology/cloudflare-calls-out-amazon-web-services-on-its-pricing-says-the-company-keeps-it-artificially-inflated-7217641.html

Cloudflareのマシュー・プリンスCEOは7月23日に、Twitterで「AWSの帯域幅の料金設定は狂気じみています。しかも、顧客がピアリングされたネットワークにトラフィックを送る際に割引をしないというのは、業界の中でもAWSだけです」と述べました。

AWS’s bandwidth pricing is bonkers. And they stand alone in the industry not discounting when their customers send traffic to peered networks. https://t.co/ONbJbukpYn

— Matthew Prince ???? (@eastdakota)


プリンスCEOはまた、AWSが顧客に対してはデータ容量に応じた料金を請求している一方で、AWS自身は帯域幅に応じたコストしか負担していないことを公式ブログで指摘。その上で「業界におけるトランジットの価格は年平均で23%下落しており、過去10年の間に93%も安くなりました。しかし、同じ期間におけるAWSのエグレス料金は、25%しか下がっていません」と述べて、AWSが顧客への請求とコスト負担とで異なる料金体系を設定し、その差から暴利を得ていると批判しました。

以下は、AWS Simple Monthly Calculatorを使用して割り出した、AWSの料金と運用コストの差の表です。例えば、使用率を20%と仮定した場合、日本の東京リージョンでは1TBの容量に116.63ドル(約1万2000円)が請求されており、その結果1Mbps当たりの料金は8.07ドル(約890円)と想定されます。一方、1Mbpsあたりの地域コストは0.5ドル(約55円)しかかかっていません。なお、この表の生データはこのリンクから取得できます。


こうした料金と運用コストのずれがあるため、AWSは東京リージョンでは運用コストの17倍、北米やEUでは80倍の料金を顧客に請求している計算になるとのこと。


この結果から、プリンスCEOは「AWSがこのようなエグレス料金を設定する合理的な理由は、顧客を自社のクラウドに囲い込むことです。AWSがうたっている顧客第一主義とは、まさにこのことでしょう」と述べました。

一方、IT系ニュースサイトのThe Registerは「少なくとも額面上のエグレス料金は、Google Cloud Platformの1GB当たり0.11ドル(約12円)、Microsoft Azureの0.0875ドル(約9円)に対してAWSでは0.09ドル(約10円)と、そう大差はないようです。Google Cloud PlatformやMicrosoft AzureとAWSの違いは、『Cloudflareと併用する顧客に対するエグレス料金割引を設けているかどうか』です。つまり、CloudflareはAWSが自分と仲良くしてくれることを期待して、AWSに粘着しているのではないでしょうか」と指摘しました。

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in ネットサービス, Posted by log1l_ks

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