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ギネス記録にもなった世界最大級のピンボール博物館「Museum of Pinball」の閉鎖が決定、閉鎖後は大麻栽培施設へ


2021年7月20日、1100台以上のピンボールとアーケードゲームを収蔵する非営利の博物館「Museum of Pinball」の閉鎖が決まったと、IT系ニュースサイトのArs Technicaが報じました。博物館は今後、保有するゲーム台をオークションにかけるとしています。

The massive Museum of Pinball is closing its doors for good | Ars Technica
https://arstechnica.com/gaming/2021/07/a-look-back-at-the-museum-of-pinballs-huge-collection-of-games/

Pinball museum cancels plan to move from Banning Palm Springs
https://www.desertsun.com/story/news/2021/06/20/pinball-museum-cancels-plan-move-banning-palm-springs/7758137002/

アメリカ・カリフォルニア州バニングにある「Museum of Pinball」は、ピンボールとアーケードゲームを合計で1100台以上収蔵する非営利の博物館です。2013年にオープンし、その2年後には「最も多くの人が同時にピンボールをプレイした場所」として、ギネス記録にも認定されました。


バニングの施設が手狭になったため、同じカリフォルニア州のパームスプリングスに博物館を移転する計画が進められていたものの、世界的コンテナ不足に起因する移転費用の高騰や、移転先の改修工事費がかさんだことなどから、計画が頓挫していました。また、2021年に入ってからは財政難にも悩まされており、コレクションの一部売却も検討していたとのこと。

「Museum of Pinball」の主任技術者であるチャック・ケーシー氏は、Ars Technicaに対して「移設やスポンサー企業の獲得、コレクションの売却などを試みましたが、いずれも実現しないまま経営継続の可否を判断する期限が過ぎてしまいました。従って、すべての遊戯台は今後数ヶ月以内に競売にかけられることになります。近日中にも、このことを公式発表します」と述べて、博物館の閉鎖が決まったことを明かしました。


Ars Technicaのコメント欄には、「客入りはまずまずだったみたいですが、入場料は大人1日150ドル(約1万6000円)、子ども85ドル(約9000円)もしたようです。入場すればあとは遊び放題だったとのことですが、それにしても高いですね」と、高すぎる入場料が経営の足を引っ張っていたのではないかと指摘するコメントが投稿されていました。

一方、Ars Technicaが「編集部おすすめコメント」に選定したコメントは「150ドルという入場料は、少し前に開催された最後のスペシャルイベントの時のものです。新型コロナウイルス感染症のあおりで前年のイベントは中止になり、今年のイベントも入場客が定員の20%に制限されていました。これが通常なら、50ドル(約5000円)程度で1日中遊べたはずです。ここのコレクションは他に類を見ないほど充実していて、私はよく往復3時間かけて遊びに行っていましたが、それだけの価値は十分ありました」と述べています。

なお、閉鎖後の跡地は、商業用大麻の栽培施設に転用されるとのことです。

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in ゲーム, Posted by log1l_ks

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