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音楽業界を一変させたAppleのデジタル音楽配信サービス「iTunes Music Store」の立ち上げをビル・ゲイツはどう見ていたのか?


Appleが2001年にリリースしたデジタル音楽プレイヤーのiPodと2003年にリリースしたデジタル音楽配信サービスのiTunes Music Store(現、iTunes Store)により、ユーザーは安価に楽曲のデジタルデータを購入することが可能となりました。これらは「音楽業界の在り方を一変させた」といわれるほど画期的なプロダクトとサービスだったのですが、iTunes Music Storeの立ち上げ時に、Microsoftの創業者であるビル・ゲイツ氏がどのように反応していたかがわかるメールが発掘されています。

Unearthed email shows Bill Gates reacting to iTunes Music Store launch - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2021/07/09/unearthed-email-shows-bill-gates-reacting-to-itunes-music-store-launch/

過去の報道などで明らかになった「テクノロジー企業の幹部が送信したメールの内容」をツイートする@TechEmailsというTwitterアカウントが、2003年4月30日にビル・ゲイツ氏がMicrosoftの幹部に宛てて送信したメールを取り上げています。


ゲイツ氏はメールの中で、「スティーブ・ジョブズは『重要ないくつかのことに集中』し『ユーザーインターフェース(UI)を正しく理解する人材を確保』し『革新的なものとして売り出す』という才能を持っています。今回、ジョブズはこの才能を遺憾なく発揮し、他の誰よりも優れたライセンス契約を音楽業界と結ぶことで、iTunes Music Storeを立ち上げることに成功しました。これは我々にとっても非常に素晴らしいことです。なぜなら、音楽会社が提供している既存のサービスはユーザーにとっては不便なものだからです。音楽業界がAppleに新サービスを立ち上げる機会を与えたことは本当に喜ばしいことです」と記し、ジョブズ氏の才能を評価し、iTunes Music Storeの立ち上げはMicrosoftにとっても喜ばしいこととしました。


続けて、「我々はこれまでにデジタルミュージックについて議論してきましたが、買い切りサービスはサブスクリプションモデルよりも優れたものと常々言ってきました。なぜなら、サブスクリプションモデルでは自分がどの楽曲を所持しているのかがわからないからです。また、サブスクリプションモデルではユーザーが本当に求めている楽曲を用意できるとは限りません。サブスクリプションモデルが必ずしも失敗するとは言いませんが、もしも我々がサブスクリプションモデルを採用した音楽販売サービスをスタートさせて失敗した場合、RealPressPlay、MusicNetに続いてすべてのサービスが失敗に終わったということになります」と語り、記事作成時点では多くのサービスが採用するサブスクリプションモデルについて、「失敗のリスクが高い」と自身の見解を述べています。

さらに、「ジョブズがiTunes Music Storeを立ち上げた以上、我々はUIやライセンス契約が(iTunes Music Storeと)同等になるようなサービスをいち早く立ち上げる必要があります」と記し、iTunes Music Storeの競合となるサービスをいち早く立ち上げるべきと説きました。

なお、@TechEmailsがツイートしたゲイツ氏のメールの内容は、2000年に顧客と企業のグループがMicrosoftに対して起こした集団訴訟の中で公開されたデータの一部だそうです。

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in ネットサービス, Posted by logu_ii

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