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「Windows 11」はIntelチップ搭載のMacを公式にはサポートせず


2021年6月25日、MicrosoftはWindowsの次期メジャーバージョンとなる「Windows 11」を発表しました。このWindows 11はすべてのユーザーがインストールできるわけではなく、Boot CampでWindows 10をインストールすることができたIntelチップを搭載したMacも、公式にはサポートされないことが明らかになっています。

Windows 11 is free, but your CPU might not be officially supported - The Verge
https://www.theverge.com/2021/6/25/22549725/microsoft-windows-11-cpu-support-tpm-hardware-requirements


Windows 11 won't be officially supported by any Intel Mac - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2021/06/25/windows-11-wont-be-officially-supported-by-any-intel-mac-heres-why/

Microsoft公式が公開しているWindows 11の仕様によると、システム最小要件はプロセッサが「動作周波数が1GHz以上で2コア以上の64ビット互換プロセッサまたはSoC」、メモリが「4GB」、ストレージが「64GB」、グラフィックスカードが「DirectX 12互換」とされています。ただし、これだけではなく「TPM 2.0のサポート」という要件も存在します。

TPM(Trusted Platform Module)はコンピューターのマザーボードに直付けされているチップで、「暗号化/復号化用の鍵ペアの生成」「ハッシュ値の計算」「デジタル署名の生成・検証」などを担当します。

問題は、2014年に登場したTPMがすべてのコンピューターに搭載されているわけではないという点。カスタムビルドのデスクトップPCの場合、特にTPMが搭載されていないケースが多い模様。実際、Windows 10を搭載しているPCでもTPM 2.0を搭載していないためWindows 11にアップデートできなくなっているケースが報告されています。

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Intelチップ搭載のMacの場合、TPM 2.0を標準でサポートしたものが存在しないため、Windows 11にアップデートすることはできません。ただし、ファームウェアアップデートでTPMをバージョン2.0にアップデートすることは可能です。しかし、AppleはIntelチップからApple Siliconへ移行しており、Apple Silicon採用のMacはWindowsのどのバージョンとも互換性がありません。

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in ソフトウェア, Posted by logu_ii

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