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目に優しい電子ペーパータブレットの最新機種「Boox Note Air」「reMarkable 2」はどう違うのか?を使い比べてみたムービー


Amazonの電子書籍端末「Kindle」などの電子ペーパーはE Inkが開発した「電気泳動方式」という「紙にインクで描く」ことに相当する技術で目に優しい描画を実現しています。そんな電子泳動方式を採用する電子ペーパータブレット「Boox Note Air」と「reMarkable 2」について、テクノロジー系ブロガーのスコット・ハンゼルマン氏が解説しています。

The quiet rise of E Ink Tablets and Infinite Paper Note Takers - reMarkable 2 vs Onyx Boox Note Air - Scott Hanselman's Blog
https://www.hanselman.com/blog/the-quiet-rise-of-e-ink-tablets-and-infinite-paper-note-takers-remarkable-2-vs-onyx-boox-note-air

E Ink Tablets, ONYX BOOX Note Air vs Remarkable 2 vs ONYX BOOX Nova 3 - LIVE REVIEW - YouTube


今回ハンゼルマン氏が行うのは、電子泳動方式を採用する電子ペーパータブレット「BOOX Note Air」と「Remarkable 2」の比較がメイン。以下はBOOX Note Air(左側)とRemarkable 2(右側)を抱えるハンゼルマン氏。


まずはRemarkable 2から見ていきます。Remarkable 2は大きさが188mm×246mm×4.7mmで、ディスプレイサイズは10.3インチ重さは403.5gとのことで、「iPadとは比べものにならないほど軽い。ただし、ムービーは見られないけどね」とハンゼルマン氏。Remarkable 2はCodexという電子ペーパーに最適化したLinuxベースのOSを採用しており、ムービーなどの視聴はほぼ不可能。あくまで「メモ帳」という設計のデバイスです。


ドットやグリッドなど、多種多様な罫線を配置するプリセットだけでなく、チェックリストのプリセットも完備。


これらのプリセットを使えば、多種多様なスタイルのノートとしてサクッと活用できます。


手書き文字を範囲指定して、拡大縮小したり移動させたりも可能。ノートはPDF・PNG・SVGに変換可能です。


リーダーとしてはPDFとePUBに対応しており、文字の拡大縮小も自由自在。電気泳動方式かつバックライトもないため、目に優しい表示を実現しています。ハンゼルマン氏によると、電気泳動方式のディスプレイは文字のにじみが発生することが多いそうですが、このRemarkable 2には文字のにじみもなければ表示も速いとのこと。ただし表示は白黒オンリーです。


また、Remarkable 2はWi-Fiに対応しており、PCやスマートフォンの専用アプリから無線でファイル転送を行えます。容量は8GBと少ないように思えますが、ハンゼルマン氏いわく「ブラウザなどは搭載されていないため、8GBも使うことはない。実際、私は0.42GBしか使ってないよ」とのこと。


専用ペンの「Marker」は磁石でRemarkable 2の側面部にくっつきます。専用レザーケースも含めて、「美しいデバイスです」とハンゼルマン氏は褒めあげました。


続いてはBoox Note Air。先ほどのRemarkable 2はブラウザやムービー再生機能などが搭載されていない「ノート」に相当するデバイスでしたが、こちらはOSがAndroid 10で、「タブレット」に相当するデバイス。サイズは229.4mm×195.4mm×5.8mmで、ディスプレイサイズは10.3インチ、重さは420g未満。


Googleアシスタントなどは存在しないため、Androidの全機能を使えるわけではありませんが、ホーム画面やドロワーなどは完全にAndroid準拠。Google Playからアプリをダウンロードして使うことも可能とのこと。ワイヤレス接続はWi-Fi 2.4GHz+5GHz、Bluetooth 5.0に対応。


ノートとしてはMicrosoftの「One Note」なども使用可能ですが、線を引いた際に描画まで1秒弱ほどかかるため、ハンゼルマン氏はプリインストールされている専用アプリの使用を推奨しています。


また、Remarkable 2とは異なりバックライトも搭載。オンオフを切り替えることが可能です。


このように、Boox Note Airはタブレット寄り、Remarkable 2はノート寄りのデバイスです。ケースを付けた状態でそれぞれを重ねてみるとこんな感じ。上側がBoox Note Air、下側がRemarkable 2で、ディスプレイサイズは10.3インチで共通ですが、Boox Note Airがやや厚め。「Boox Note Airは電子泳動方式のディスプレイを備えたAndroidで、特にバックライトを備えているので暗闇で使えて便利」とハンゼルマン氏。


Remarkable 2は定価399ドル(約4万4000円)、Boox Note Airは定価479.99ドル(約5万3000円)で、この2種の違いについては「Boox Note AirがAndroidである点に帰着します。ソフトウェア・ポリシーの面で若干劣るものの、Boox Note Airのほうがより多機能です。しかし、メモを取るだけならRemarkable 2に軍配が上がります」とのことでした。

また、同じムービーの中でハンゼルマン氏は2021年3月に登場したカラー電子ペーパー「BOOX Nova3 Color」にも触れています。こちらは高精細な黒と白のE Inkパネルの上に、RGBカラーフィルター層を重ねることでカラー化を実現。


BOOX Nova3 Colorはディスプレイサイズは7.8インチとやや小型。本体サイズは197.3mm×137mm×7.7mmで、重さはわずか265g。ワイヤレス接続はWi-Fi 2.4GHz+5GHz、Bluetooth 5.0に対応。発色は完全ではなく、やや色あせたような色合いで、ちらつきもわずかに存在するという評価ですが、ハンゼルマン氏は「カラー電子ペーパーは魔法のよう」と褒めあげています。


OSはAndroid 10なので、ハンゼルマン氏は「Boox Note Airが『白黒版iPad Pro』ならば、BOOX Nova3 Colorは『iPad Mini』というところでしょうね」とのことでした。

「Boox Note Air」は公式代理店がAmazon.co.jpで販売を行っており、価格は税込5万9800円。

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「BOOX Nova3 Color」も公式代理店がAmazon.co.jpで販売しています。こちらの価格は5万1800円。

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一方、「reMarkable 2」は日本の通販サイトで取り扱いはなく、公式サイトでも日本への発送は不可。記事作成時点では日本からの購入は、個人輸入代行などが必要とのことでした。なお、公式サイトでの販売価格は399ドル(約4万4000円)です。

reMarkable 2 | reMarkable
https://remarkable.com/store/remarkable-2

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in ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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