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反Amazon論文で知られる規制推進派学者が連邦取引委員会の委員長に就任

by New America

ジョー・バイデン大統領が、コロンビア・ロー・スクールのリナ・カーン准教授を連邦取引委員会(FTC)の委員長に任命しました。これに先立ち、上院はカーン氏のFTC委員指名を賛成69票、反対28票で承認しています。32歳でのFTC委員、およびFTC委員長就任は史上最年少の記録です。カーン氏は独占禁止法の専門家かつIT企業の規制推進派であり、法科大学院生時代にAmazonに対する厳しい批判論稿を執筆した人物として知られています。

Lina Khan Sworn in as Chair of the FTC | Federal Trade Commission
https://www.ftc.gov/news-events/press-releases/2021/06/lina-khan-sworn-chair-ftc

Tech antitrust pioneer Lina Khan will officially lead the FTC - The Verge
https://www.theverge.com/2021/6/15/22527709/lina-khan-ftc-commissioner-competition-facebook-amazon-google-apple

Heads up, Big Tech: Lina Khan, Amazon’s antitrust adversary, will chair FTC - GeekWire
https://www.geekwire.com/2021/heads-big-tech-lina-khan-amazons-antitrust-adversary-will-chair-ftc/

Lina Khan, Critic of Large Tech Firms, to Lead Federal Trade Commission - WSJ
https://www.wsj.com/articles/lina-khan-critic-of-large-tech-firms-confirmed-for-federal-trade-commission-11623774742?mod=djemalertNEWS

Google・Amazon・Facebook・Appleなどのビッグ・テックはかつてないほどに収益力を高め、いずれもさまざまな国や組織から反トラスト法(独占禁止法)違反の疑いで訴訟を起こされています。このような企業に対する取り組みは連邦議会も例外ではなく、アメリカ合衆国下院の反トラスト小委員会は規制推進派の筆頭であるカーン氏の助けを借り、ビッグ・テックの市場独占についての調査・対策をまとめた400ページ以上のレポートを2020年10月に公開。さらに2021年6月11日、同じく反トラスト小委員会はビッグ・テックの企業買収や独占を制限する5つの独占禁止法改正案を提出し、ビッグ・テックの規制を進める姿勢を強めていました。

カーン氏はイェール大学の法科大学院生であった2017年、「Amazon’s Antitrust Paradox(Amazonの独占禁止法のパラドックス)」と題した論文を執筆。「Amazonのビジネス戦略が市場支配と反競争をもたらす」「現行法は反競争のリスクを過小評価している」と論じ、法改正の必要性を指摘しました。この論文は学術論文賞をはじめ複数の賞を受賞し、カーン氏は独占禁止法の思想家として名を知られることとなりました。


バイデン大統領は2021年3月にカーン氏をFTC委員として指名する意向を示しており、着々と準備を進めてきたものとみられます。カーン氏がFTC委員長の座に着いたことで、企業の独占・反競争的行為に対してより積極的な規制が行われるものとみられるほか、FTCが調査を進めている「修理する権利」についても法改正が進むだろうとの期待の声が挙がっています。ただし、一部の議員は「カーン氏のアプローチは干渉が過ぎており、他の業界にとって潜在的な負担が大きい」と批判しています。

カーン氏は委員長就任に当たり、「消費者、労働者、および正直な企業を不公正で欺瞞(ぎまん)的な慣行から保護するFTCの使命を支持し、アメリカ国民に奉仕できることを楽しみにしています」とコメントしています。

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in Posted by log1p_kr

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