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性格特性と子どもの有無には相関があるのか?


人の性格はさまざまであり、世の中には外向的な人もいれば内向的な人もいます。こうした個人の性格特性が「子孫を残す可能性」とどのように関係しているのかに興味を持ったブロガーのdynomight7氏が、数十もの論文を参考にして相関図を作成しています。

Are some personalities just better?
https://dynomight.net/better-personalities/


dynomight7氏はいくつかの論文を参考に、人間の性格と精神を記述する上で一般的に用いられる5つの因子「外向性」「協調性」「誠実性」「情緒安定性」「開放性」に基づく性格特性の分類法「ビッグファイブ」と、dynomight7氏が選んださまざまな個人の特性との相関関係を表す以下のような図を作成しました。図の中の1つのセルの色は、青色に近いほど正の相関、赤色に近いほど負の相関を表しています。例えば左上の青い「人生の満足度/Life Satisfaction」と「外向性/Extroversion」のセルは両者が正の相関を持っていることを表し、左下の赤い「自閉症/Autism」と「Extroversion/外向性」のセルは両者が負の相関を持っていることを表すとのこと。


dynomight7氏が作成した図を見ると、「外向性」「協調性」「誠実性」「情緒安定性」「開放性」といったビッグファイブの性格特性を備えている人ほど、さまざまなことがうまくいく傾向があるとわかります。これらの因子とトレードオフになっていると言えるのは、「協調性/Agreeableness」と「収入/Income」「知性/Intelligence」、そして「誠実性/Conscientiousness」と「人望/Popularity」といった一部の分野にとどまっています。

またdynomight7氏は、1900年から1947年にかけて生まれた約1万人のアメリカ人から収集されたデータを基に、ビッグファイブの性格特性と孫の数の相関性を割り出しました。以下のグラフは、それぞれの性格特性を持つ人が平均的な人と比較してどれほど多くの孫を持つのかを示したものです。このグラフを見ると、それぞれの性格特性と孫を持つ可能性の間には違いがあり、「外向性/Extroversion」や「協調性/Agreeableness」が高い人は孫を多く持つ傾向がある一方、「誠実性/Conscientiousness」や「Openness/開放性」が高い人は孫の数が少ない傾向があることがわかります。


このグラフからわかるように、子孫の持ちやすさが性格特性によってバラ付いているため、5つの性格特性を全て兼ね備えた「オールブルー」の人間が生まれにくいのだろうとdynomight7氏は述べました。

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in Posted by log1p_kr

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