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イギリスが中央銀行デジタル通貨の検討のため専門機関を設立


2021年4月19日、イギリスの大蔵省イングランド銀行が、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の利点とリスクを調査するタスクフォースを共同で設立したと発表しました。

Bank of England statement on Central Bank Digital Currency | Bank of England
https://www.bankofengland.co.uk/news/2021/april/bank-of-england-statement-on-central-bank-digital-currency

Terms of Central Bank Digital Currency Taskforce: Terms of Reference - GOV.UK
https://www.gov.uk/government/publications/terms-of-central-bank-digital-currency-taskforce-terms-of-reference

Bank of England, HM Treasury establish new taskforce to explore digital currency
https://www.theblockcrypto.com/post/102109/bank-of-england-hm-treasury-new-taskforce-cbdc-digital-currency

Bank of England issues discussion paper on central bank digital currency
https://www.theblockcrypto.com/post/58530/bank-of-england-issues-discussion-paper-on-central-bank-digital-currency

CBDCとはデジタル通貨のうち、中央銀行が発行する、特定の国家による裏付けのある通貨のこと。裏付けのないものは仮想通貨と呼ばれ区別されています。CBDCは各国で導入が検討され始めており、2020年10月にはバハマ世界で初めてCBDCが発行。中国では2022年の北京オリンピックに向けて、国内ユーザーだけでなく国外のユーザーもCBDCを利用できるよう計画を進めているとのことです。

イギリスは、こうした流れに追随してCBDCを発行するかをまだ決定していません。大蔵省とイングランド銀行はCBDC発行を検討するために今回のタスクフォースを設立したと述べ、CBDCを導入することのメリット、リスク、実用性について幅広く調査を行っていくとのことです。

タスクフォースはCBDCの設計・実装・運用などの技術的側面に携わる「テクノロジーフォーラム」と、CBDC導入における公的部門や民間部門の役割、データやプライバシーの影響など、すべての非技術的側面に携わる「エンゲージメントフォーラム」に分かれており、メンバーはさまざまな金融機関や学会、テクノロジー企業、業界関係者から選ばれるとのこと。


タスクフォースはイングランド銀行の副総裁と大蔵省の金融サービス局長が共同議長を務めており、両機関は「他のイギリス当局にも協力を仰ぐ予定です」と述べています。また、仮にCBDCが発行される場合は現金に置き換わるのではなく、現金とデジタル通貨が並行して使われるようになると両機関は述べています。

イングランド銀行は「支払い方法に技術革新が起こって現金の使用が減少しているため、私たちはCBDCに興味を持っています。CBDCにはメリットがありますが、導入に際し金融にどのように影響を及ぼすか、今後どのように金融政策を実施するかなどを検討する必要があります」と述べています。

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in Posted by log1p_kr

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