メモ

過去80年で初めて「教会に属する人」の割合が50%を下回る


キリスト教徒が教会で洗礼を受けると、その教会に「教会籍」が作られます。そして教会籍がある人は「教会員」と呼ばれることになります。これまでもアメリカにおける教会員の割合は減少傾向にありましたが、2021年3月29日、世論調査を開始してから80年で初めて教会員の割合が50%を切ったことが判明しました。

U.S. Church Membership Falls Below Majority for First Time
https://news.gallup.com/poll/341963/church-membership-falls-below-majority-first-time.aspx

世論調査を実施するGallupは1937年以降、アメリカの成人における教会員の割合を調査し続けてきました。1937年には73%も存在した教会員ですが、2000年以降は特に減少傾向が大きく、2019年には50%となり、2020年にはついに50%を下回って47%となったことが明らかになりました。


アメリカでは宗教的な選択を表明しない人が増えており、1998年~2000年の調査では8%に過ぎなかった割合が、2008年~2010年には21%に増加したことも示されています。教会員割合の減少の一端は、このような傾向と関係しているとみられているとのこと。一方で、宗教的な選択はありつつも、正式な教会員となっていない人が増加しているとも考えられています。

また世代間の違いも大きく、1946年以前に生まれた世代は66%が教会員で、1964年までに生まれたベビーブーマー世代は58%が教会員ですが、1980年序盤までに生まれたX世代の場合は50%、1990年代中盤までに生まれたミレニアル世代は36%とのこと。2020年中盤以降に生まれたZ世代はまだ成人に達していない人もいますが、成人に達している人に関してはミレニアル世代と近い割合だったとGallupは述べています。

特にミレニアル世代とZ世代は「宗教を持っていない」割合の増加が顕著。ミレニアル世代については10年で10%以上増加しました。


また特にミレニアル世代は「特定の宗教に所属している」と認識している人でも、教会員になる人の割合が大きく減少しています。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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