サイエンス

レゴブロックのように使う新たな建材が開発される


レゴブロックのように使うことができる3Dプリント製の建材を新たに開発したと、スペインのバレンシア工科大学の研究チームが発表しました。新しい建材は非常に軽量で輸送や扱いが容易であるため、建築や土木工学の分野で利用できる画期的なものだとみられています。

Fabrican nuevas vigas impresas en 3D inspiradas en las piezas de Lego y en el cuerpo humano - RUVIDRUVID - Red Universidades Valencianas para el fomento de la Investigación, el Desarrollo y la Innovación
https://ruvid.org/wordpress/?p=61821

New Lego-like beams could revolutionize construction
https://techxplore.com/news/2021-03-lego-like-revolutionize.html

現代の建築現場では鉄筋コンクリートが利用されることが一般的ですが、コンクリートは非常に重いため運搬や設置にクレーンや多くの人手が必要になります。一方で新たな建材は梁(はり)として利用できるもので、再生プラスチックを原料としたポリマー製で、金属・コンクリートからできた従来の梁よりも最大80%軽量です。

研究を行ったバレンシア工科大学で講師を務めるJosé Ramón Albiol氏によると、新しい建材の開発に要した期間は3年で、膨大な時間をテストに費やした後、2020年10月に研究チームは特許を取得したとのことです。

実際に建材を手にもつ研究者チーム。


鉄筋コンクリートは必要な長さそのものを製造・運搬する必要がありますが、新しい建材はレゴブロックのようにパーツ化されており、利用したい場所に合わせて組み立てが可能。建材は金属コンポーネントを使用していないために腐食を避けることができ、軽量であるため建築作業が容易になり、時間短縮にもつながると考えられています。

またポリマーの内部構造にも工夫があり、人間の骨端周辺の骨からインスピレーションを受けているとのこと。これらの骨は小柱の性質を持つ海綿骨と外層の厚い骨がレイヤー状になっており、「機能性が高く軽量」という性質を持っているそうです。

さらに、3Dプリント技術を利用することで、新しい建材はより使い勝手がよくなります。建築現場で建材を出力すれば輸送が簡略化され、コストを削減しつつもカスタマイズが容易になるとのこと。「建材をカスタマイズ可能にすることで建設の段階と必要に応じた特製を建材に組み込むことができます。また、ポリマー素材は再利用可能であるという点は、カーボンフットプリントを大幅に削減します」とのことです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
世界最大の3Dプリンター製の家が完成、194坪・2階建ての家が1台のプリンターで - GIGAZINE

3Dプリンターで作られた「家」が発展途上国の家不足を救うかもしれない - GIGAZINE

3Dプリンターを使ってわずか24時間で家を一軒まるごと極寒のロシアで建造することに成功 - GIGAZINE

「郊外の家」への需要が急増、住宅価格はどう変化するのか? - GIGAZINE

ある日突然自分の建物を他人がショベルカーで破壊しても「建造物損壊」にはならないのか? - GIGAZINE

in サイエンス, Posted by logq_fa

You can read the machine translated English article here.