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Googleの採用担当者による「履歴書の作成方法についてのアドバイス」とは?


多くの企業では就職や転職の選考時に履歴書の提出を求めており、求職者は自分を最大限にアピールできる履歴書の書き方に頭を悩ませています。Googleは志望者に向けて、実際の採用担当者が「履歴書の書き方に関するアドバイス」を語るムービーを公開しており、技術専門家の履歴書を無料で作成するサービス「Leet Resumes」の公式ブログがその内容について解説しています。

Create Your Resume for Google: Tips and Advice - YouTube


What Google recruiters look for in a technical resume
https://leetresumes.com/blog/what-google-recruiters-look-for-in-a-technical-resume

Googleの採用やインターンシップに応用できる履歴書の書き方についてアドバイスするのは、Googleの技術系採用を担当するジェレミー・オン氏(左)と、ビジネス系採用を担当するリジー・ロペス氏(右)の2人。


まず履歴書の基本として、「履歴書を見る人が簡単にスキャンして情報を素早く見つけられるように、デザイン、フォント、サイズ、スペースがシンプルで一貫していることを確認してください」とロペス氏がアドバイス。これについてLeet Resumesは同意しており、「これは当たり前のアドバイスのように思えますが、多くのエンジニアは履歴書を色・列・グラフィック・複数のフォント・文字の色・フォントサイズで複雑にしているため、履歴書を読む人に多大な負担をかけています。履歴書はシンプルな方がいいです」と述べています。なお、Googleでは履歴書をPDFで送付するように求めていますが、PDF以外のフォーマットを要求する企業の方が多いため、必ずしも履歴書をPDFで提出する必要はないとLeet Resumesは指摘しました。


また、Googleは履歴書の上部に連絡先情報やメールアドレスを含めることを求めており、この点についてもLeet Resumesは同意しています。


Googleのアドバイスとして、履歴書の長さはビジネス系の入社希望者であれば1枚、エンジニアであれば2枚までが望ましいとのこと。Leet Resumesはこの点について、ビジネス系の入社希望者の場合でも10年以上の経歴があれば2ページあってもよいと述べています。また、内容はできるだけ箇条書きで記し、長い段落は作らない方がよいとロペス氏は述べており、Leet Resumesも「箇条書きと素早くスキャン可能なテキストは長い段落よりはるかに優れています」と主張しました。一見するとささいな問題に思える「タイプミスのチェック」も重要な項目だそうで、「多くのエンジニア系採用担当者は、履歴書に注意を払わないエンジニアはコードにも注意を払わないことを学んできました」とのこと。


Googleのエンジニア系採用では、履歴書の上部に使えるプログラミング言語やGitHubプロファイル、オープンソースへの貢献について記すことが望ましいそうですが、Leet Resumesはこの点に異議を唱えています。経験豊富なプログラマーは多くのプログラミング言語を扱うことができ、フレームワーク・ライブラリ・データベースについても記そうと思えばスペースが足りなくなってしまうとLeet Resumesは指摘しました。なお、GitHubのプロファイルについては重要な情報であるため、連絡先情報に記した方がよいとLeet Resumesはアドバイスしています。


Googleは学部生や大学院生の履歴書と転職者の履歴書では、記すべき項目の順番を変えた方がよいと指摘。学生の場合は学業について最初に説明するべきである一方、経験豊富な転職者であれば自身の経験を最初に説明し、学業については最後に説明した方がよいとのこと。また、履歴書ではさまざまな項目を均等に記すのではなく、「自身の経験」について最も多いスペースを使うべきだそうで、この点にはLeet Resumesも同意しました。また、Googleは自身のリーダーシップや各種の受賞歴に関するセクションも設けることを勧めています。


学業の項目では、自身が持っている学位や専攻について記し、卒業見込み時期については年月の形式ではっきりと記すべきだとのこと。また、判明している場合はGPAについても記す必要がありますが、GoogleではGPAだけで志望者を判断せず、全体を見て合否を決めているとオン氏は述べました。


自身の経験について記す場合、学生は学術研究や誰かを指導した経験、個人的なプロジェクトなどについて記述します。エンジニア系の学生であれば、オープンソースプロジェクトやモバイルアプリ開発、ウェブ開発、ハッカソン、コーディング大会での成績なども記述した方がよいとのこと。転職者であれば前職などの経験を記せばOKです。


Googleの採用担当者の2人は、経歴は上から新しい順に記していき、かつての雇用主や役職について年月形式で記すようにとアドバイス。また、箇条書きの説明を完結かつ明確にして次の行に1~2語だけ続くように記し、文中には「作った」「デザインした」「デバッグした」「交渉した」「開発した」「マネージメントした」といったワードを含めて、何をしたのかが一目でわかるようにすべきだとしています。これらの点についてLeet Resumesも同意しており、エンジニアは完結で明確な履歴書を書くべきだと繰り返し主張しました。


Googleの履歴書で必要になるのが、「データを基にして自分をアピールする」ことです。そのためにロペス氏は、「Zを行ったことで、Yというデータで測定されたXを達成した」というフォーマットに当てはめて記すようにアドバイスしています。


上記のアドバイスを基にした記述がこれ。「APIを再構成することで、サーバークエリのレスポンスを15%向上させた」「ビジネスの目標を達成するために新たなソフトウェア機能をマッピングすることにより、15の中小事業者のクライアントで四半期ごとに10%の収益増加を達成した」という風に、数字による説得力を持たせつつ自身の経歴を簡潔に伝えることができます。Leet Resumesも、この書き方は非常に正しいものであると認めており、「数字はあなたの業績をより現実的に見せ、より説得力を持たせます」と述べました。


同様の記述方式は、リーダーシップや受賞歴について記す項目でも応用できます。この項目についてLeet Resumesは、「誰かが自分のことを優秀で価値があり、成功していると考えていることを示す」ことを忘れてはならないと指摘。外部の誰かから自分が高く評価されたという実績は、将来の上司となり得る相手にとって好ましいサインになるとのことです。

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in 動画, Posted by log1h_ik

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