メモ

若者はポルノを「セックスについて学ぶための重要な情報源」として見ている


ボストン大学の新たな研究によって、18歳から24歳までの若者がセックスの「最も役立つ情報源」としてポルノを挙げたことがわかりました。研究者らは、現代の若者がリアルなセックスのやり方をフィクションであるポルノから学んでいるという問題を指摘しています。

The Prevalence of Using Pornography for Information About How to Have Sex: Findings from a Nationally Representative Survey of U.S. Adolescents and Young Adults | SpringerLink
https://link.springer.com/article/10.1007/s10508-020-01877-7


Porn is the top source of 'sex education' for young adults | Live Science
https://www.livescience.com/pornography-sex-education.html

この研究結果を発表したのは、ボストン大学公衆衛生大学院のエミリー・ロスマン教授率いる研究チーム。研究チームはインディアナ大学が2015年に実施した性的健康および性的行動に関する全国調査のデータを元に、若年層が性的知識をどこから得ているかについて分析を行いました。

調査の対象となったのは、14~17歳の未成年者600人と18~24歳の若年成人666人。「どの情報源からセックスのやり方を学びましたか?」という質問に対し、「どこからも教わっていない」と回答した被験者は両年齢層のおよそ半数(未成年者324人、若年成人357人)でした。しかし、「何かしらの情報源からセックスのやり方を学んだと回答した」という被験者のうち、「ポルノから」と回答した未成年者は8.4%、若年成人は24.5%と、大きな差がみられました。未成年者では「親から(31%)」「友人から(21.6%)」が上位を占めましたが、若年成人は「ポルノから」という結果が1位でした。


ロスマン教授は、若者に正しいポルノやセックスとの向き合い方を教える「ポルノリテラシー教育」に長年携わってきた人物です。ポルノリテラシー教育では、ポルノを見ることを恥ずかしいことだと教えたりポルノを取り締まったりするのではなく、若者に「健全ではないポルノがあったとしても、それはリアルではない」と理解させたり、セックスについてパートナーとコミュニケーションを行うように心がけることを教えたりします。

ポルノからセックスを学ぶことの問題点について、ロスマン教授は「ポルノで見た特定の性的行為がパートナーに快感を与えると思い込み、同意を得ずに試してしまう問題があります」と言及。無料のアダルトサイトで配信されるムービーのおよそ35%~45%が「乱暴なセックス」の描写を含んでいるという研究結果を挙げて、「ポルノは娯楽のために作られており、教育的なものではありません。ファンタジーです」と述べ、セックスに関する啓蒙活動の重要性を指摘しました。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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